母親が宗教に心酔して4000万円の献金…「貧乏になりたくない」と語る板前が『家、ついて』に登場

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1月13日に放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、壮絶な過去を持つ料理人が登場した。

終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。矢作兼おぎやはぎ)とビビる大木らが司会を務める。

雨が降る乃木坂駅で声をかけたのは板前歴12年の町田さん(29)。18歳で上京して赤坂の料亭で働いているとのこと。同店は、京都の本店がミシュラン三つ星、町田さんが働くお店は二つ星を獲得している。

現在、町田さんは副料理長で煮方を担当。煮方とは、出汁を使う温かい料理を担うポジションで、入ってすぐはデザート、次に直(ちょく)という前菜を作る仕事があるなど、段階を踏んでポジションを獲得していくという。煮方になった時には、先輩から「お前の味が店の味だと思われるから、覚悟をしなきゃダメだよ」と助言されたと振り返った。

就職した頃は、毎日泣きながら15~16時間働き、睡眠時間も4~5時間程度。16人の同期がいたものの、最終的に残ったのは町田さん一人だったという。「なぜ辞めなかったのか?」スタッフから問われると「『辞めてどうするの?』って自分に聞いた時に、何もないんですよ」とコメント。偏差値の高い大学に行ってたくさんお金を稼げるなら良いが、そうではないため、辞めることができなかった。そんな「貧乏にはなりたくない」という強い思いは、家庭環境が影響しているという。

小学校低学年の時、父親が働きづめで家に帰ってこないため、母親が4人の子供を1人で見なければならない状況が続き、育児うつのような状態になった。その頃に母が宗教に入ってしまい「4000万円ほど献金してしまった」という。それがきっかけで家が傾きかけ、父親が定年になった時、もうお金が払えないから、それでも宗教を続けるなら別れようと話をしたとのこと。母としては、夫や子供たちのことを思って宗教にお金を入れているため「誰も悪くない」と町田さん。お互いがお互いのことを思っているにも関わらず「誰も幸せになっていない」と話した。

当時、母に泣きながら辞めるよう説得したものの、彼女が首を縦にふることはなかった。結局、両親は離婚。それから母とは会っていないという。楽しく生活していた家族が深刻な顔をして膝を付き合わせなければならないのは「お金のせいだ」と強く感じるようになったと町田さん。そうしたことがきっかけで「お金に困りたくない」と思うようになったと語っていた。

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