父親のDV、母親の自殺…壮絶な人生を歩んだ19歳男性が『家、ついて』に登場

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12月16日に放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、ある過去を持つ若者が登場した。

終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。矢作兼おぎやはぎ)とビビる大木鷲見玲奈(テレビ東京アナウンサー) らが司会を務める。

今回、国分寺駅で声をかけたのは、フリーターでアルバイトをかけもちしている中村さん(19)。朝にコンビニ、夜にくしあげ屋で働いているという。

幼い頃、父親から母・子ともどもDVを受けており、両親は離婚。母が、シングルマザーとして4人を育ててくれたという。しかし、母親はDVの影響から精神的ダメージを受けてしまい、うつ病にかかってしまった。小学4年生の時に母親と喧嘩した際、中村さんが言った「死ね」や「バカ」などの内容を真に受けてしまったようで、飛び降り自殺をしたとのこと。母の手には家族の写真が握られたままだったという。

その後、祖母の家に預けられたが、中学1年生の終業式が終わった時、児童自立支援施設に入った。当時、不良グループとつるんで学校のトイレの壁を壊したり、テニスボールに火をつけたりと荒れていたため、自分で施設に入ることを希望した。理由として「(祖母に)悲しい思いをさせてしまったので、施設に入ったら変われるのかなって」と明かした。

その後、養護施設から高校へ通うことに。成績優秀者だったものの、入学金や学費を支払う余裕はなく進学はあきらめた。保育士になりたい夢はあったものの、今からは「手遅れ」と中村さん。学費は何百万かかるため、アルバイトをしながらお金をためるほうがよいと考えた。

また、自宅には、母親が使っていた財布が形見として置いてあった。「使っていたものがあれば、いつまでも近くにいてくれるような感じがする」とコメント。母との思い出を問うと、保育園に行く時、朝に毎回自動販売機でヤクルトを買ってくれたことだと回顧し、駅で自販機を見ると当時のことを思い出すという。また、取材当日が亡くなった母親の誕生日だった。中村さんは「会いたいですね」とポツリ。なぜ暴言を吐いてしまったのか後悔があると言うが、周囲は中村さんのせいではないと諭してくれたと振り返った。

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