岸部一徳&深津絵里&香川照之が出演決定!『最後のオンナ』

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岸部一徳深津絵里香川照之が、女優の藤山直美が主演を務める、テレビ東京開局55周年特別企画 新春ドラマスペシャル『最後のオンナ』(テレビ東京系、2020年1月6日、20:00~)に、出演することがわかった。

本作は、無口で無表情な“昭和男”の老舗おかき屋社長・皆川雄一郎が、初恋の人によく似た女性の山田美奈子(藤山)との偶然の出会いから始まる愉快・痛快ホームコメディドラマ。地位も名声もお金もすべて手に入れた男の胸に蘇る青春時代の恋……。遺産目当てを疑う娘の反対を押し切り、2人の恋は成就するのか? そして物語はやがて家族を巻き込んだ大騒動に発展し――そんな温かく切なく賑やかな物語が描かれる。

主演の藤山は、舞台女優の顔を持つ一方で、2016年には映画『団地』の主演を務め、アジア最大級の映画祭「上海国際映画祭」コンペティション部門で日本人初となる金爵賞最優秀女優賞を受賞。本作でも圧倒的な存在感を放つ彼女が、テレビ東京のドラマに出演するのは、『忠臣蔵〜決断の時』(2003年)以来17年ぶり。脚本は『Dr.コトー診療所』、『最強のオンナ』などを手掛けたヒューマン・ドラマの名手吉田紀子。演出は『ドクターX』を始め数多くの人気作品を世に送り出した松田秀和が担当する。

主演の藤山が19歳の頃からの長い付き合いだという、個性派ベテラン俳優・岸部が演じるのは、美奈子と恋仲となるおかき屋の老舗「皆川堂」の社長・皆川雄一郎。テレビ東京のドラマ出演は『模倣犯』(2016年)以来4年ぶりとなる。そして、雄一郎の娘・小百合を演じるのは、藤山との共演が夢だったという実力派女優・深津。さらに、小百合の夫で入り婿・皆川大介を演じるのは、幅広く活躍する俳優・香川。香川がテレビ東京のドラマに出演するのは、今回が初となる。

以下に、3人と田辺勇人プロデューサーのコメントを紹介する。

<岸部一徳 コメント>
――オファーを受けたとき

直美さんが主演となると、ちょっとコメディタッチとか、そっちのほうのドラマかなと人は思うと思うのですが、意外とコメディとか喜劇って普通のドラマよりむつかしいんです。でもこのむつかしいというところに挑戦するという楽しみがあります。普通のいわゆるシリアスなドラマ以上の何かが必要になってくるので、そういう意味では藤山さん、香川さん、深津さんの力がここに集まって、そういった面白いドラマになればいいなと思っています。

――役作りについて

僕にとっては久しぶりの恋愛だったので(笑)……直美さんとは夫婦はありましたが、そういう“恋”関係の役はなかったのかな? 久々に会ってドキドキしながら言葉がうまく出ないみたいな気分を味わって楽しんでいます。

――視聴者へメッセージ

このドラマの何が一番と言えば、キャスティングだと思います。このメンバーが集まることは意外とない。藤山さんを中心にして集まったということですが、どんな話をするのか、この人たちがどんなドラマを見せてくれるのか楽しみかもわからないです。(“この人たち”の中に)僕も入れておきましたけどね(笑)。でも、何といっても藤山直美さんを楽しんでいただきたいなと思います。

<深津絵里 コメント>
――オファーを受けたとき

本当に嬉しかったです。いつか直美さんとご一緒したいと秘かに思い続けていたので。やっと叶いました。それに一徳さんと親子を演じられるなんてとても素敵だなぁと。初共演の香川さんと夫婦になれるのも楽しみです。

――役作りについて

最近には珍しいホームドラマなので、日常の何でもないことをさりげなく伝えられたらと思っています。あとは撮影現場のライブ感。そこで生まれるもの、それだけを大事にして、とにかく集中したいです。

――視聴者へメッセージ

見てくださる方がその時間、ちょっとでも嫌なことや面倒くさいことを忘れて、椅子の背もたれに背を付けて「あぁー……」ってなれる、そんなほっとできて、楽しんでいただける作品になるように頑張りたいと思います。

<香川照之 コメント>
――オファーを受けたとき

最初に聞いた時は本当に直美さんと共演させて頂くのも久しぶりで、ただただ“嬉しい”と思いました。昔の若い時のような……本をもらって「あ、嬉しい! こういうのができる!」という感覚が久しぶりに戻ってきたような錯覚を味わえましたね。

――役作りについて

直美さんと一徳さんのコンビはすごい憧れで。それぞれと共演させて頂いたことはあるんですけど、このお二人が一緒の現場っていうのは初めてだと思うんです。お二人が作る世界観に反応することが第一で、役作りはいらないとすら言えるかもしれないです。直美さんとのお芝居は、今までの経験では完全に「スポーツ」なので、反応と、一瞬のアイデア、そこに向かっていくスピードと、いつ蹴り込むかシュートだけを狙っています。つまり、作るというより反応する、ライブ感のほうに神経を傾けるのがこの現場では最優先すべきことかなと思いました。

――視聴者へメッセージ

昭和の逆襲のような、昭和の底力のようなものが、このドラマに宿るんではないかなと思うんですね。この撮り方で撮り切ったらすごいなと。平成・令和の、テストからまわしていくようなご時世に、昭和のやり方でずっとやって、内容もホームドラマという、昭和のいいところを全部切り取って時代を戻した感じがするので、そこもみどころの一つになってるのかなと思います。超豪華キャストはまだまだ登場! まもなく発表する続報にご期待下さい!

<田辺勇人(テレビ東京 プロデューサー)コメント>
『最後のオンナ』の放送日が決定しました! 新春・1月6日(月)よる8時からの放送となります。楽しみにお待ち頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。そして、岸部一徳さん、深津絵里さん、香川照之さんという素敵なキャストの皆様にお集まり頂きました! 藤山直美さん演じる山田美奈子と深く関わっていく皆川家の人々。撮影を終えて思うことですが、藤山さんを中心として誰が欠けても成立しなかったライブ感あふれる現場でした。大人の恋愛を真剣に、時に滑稽に表現してもらった岸部さん。父親を案ずる娘の気持ちを、日常に落とし込み繊細に演じて頂いた深津さん。そして、変幻自在なお芝居で難しい役どころを見事に演じ切って頂いた香川さん。最近珍しいホームドラマという形の中で、皆さん一つひとつのセリフや仕草を大切にして、現場で生まれたものを尊重し、あたたかい物語を紡いで下さいました。さらに、まだ発表していない豪華キャストも必見です。令和初の新春に笑って、泣ける人情喜劇をぜひ、家族みんなでお楽しみ下さい。

<あらすじ>
創業95年を迎えたおかき屋の老舗「皆川堂」。現社長・皆川雄一郎(岸部)は、外面はいいが家では無愛想でケチ。そんな父の立ち振る舞いにイライラする、雄一郎の娘・小百合(深津)もまたかなりの毒舌で見栄っ張りな性格だ。似た者同士の親子に、婿で専務の大介(香川)はいつも気を揉んでいる。

そんな折、雄一郎は亡き妻の墓参り中に、浅草でスナック「ビーナス」を営む山田美奈子(藤山)と出会う。しかも“昭和な男”の雄一郎が、お茶に誘うという意外な行動に。なぜなら彼女は初恋の人に瓜ふたつだったのだ! そんな運命の出会いから1か月。大介はスナックに入り浸り、美奈子と仲良さげにする雄一郎を偶然目撃。やがて美奈子と雄一郎の交際が発覚する。ショックを受けた小百合は、財産目当てを疑い、2人の関係を認めようとしない。

“最後の女”だと宣言する父の恋を、娘は応援できるのか? その先に待ち受ける意外な結末とは……!?

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