中村ゆり&浅香航大が“コの字酒場”で会見!「飲兵衛として、胸を張って生きていきたい」

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2020年1月6日スタートの中村ゆり浅香航大がW主演を務めるグルメドラマ『今夜はコの字で』(BSテレ東、毎週月曜24:00~)の記者会見が11月8日に行われ、中村、浅香、原作者の加藤ジャンプが出席した。

原作・加藤、作画・土山しげるの同名漫画をドラマ化した本作。忙しい毎日を送る広告代理店社員の吉岡(浅香)が、ひょんなことから憧れの恵子先輩(中村)と再会。今のあなたに必要な場所だと教えられた“コの字酒場”を訪れると、そこには今まで知らなかった世界が広がっていた……というストーリー。

会見は、第1話の撮影現場となった都内の居酒屋・だるまで開催。中村は「昭和の空気感が残った居酒屋さんで、浅香くん演じるイマドキの若者が人として成長していく一面もあり、ちょっとした恋もある。今までのグルメドラマにはあまりないようなドラマチックな展開になっています」と挨拶。浅香は「グルメドラマだと思って気を抜いていたら、意図せず気が付いたらスイッチが入って、息が上がっているようなポイントがたくさんあった。恋愛ドラマの部分にも注目して」と呼びかけた。

中村と浅香は、本作で共に民放連ドラ初主演。中村は「37歳で初主演というのは、女優として夢があることだなと客観的に思った」と語り、「落ち着いたデキる女の役が多かったけど、今回は大雑把で豪華な女性の役。気心知れた、ふだんの私を知っているスタッフさんだからこそのキャスティングなのかな」と笑顔。浅香は「なじみのあるスタッフさんだったので、あまり肩肘張らずに自然体で現場に入り、現場でも自然体でいられた気がします」と明かした。

プライベートでも、仲間を交えて飲みに行く仲だというふたり。浅香は中村を頼りにしていると話し、「ゆりさんが現場にいらっしゃるとパッと明るくなる」と絶賛。一方の中村が「航大くんは、最初に会った時から若々しくないっていうか……」と話すと、「それは(どうなの?)」と苦笑い。それでも中村は「浮ついている感じもないし、どんな人生を歩んできたんだろうっていうくらい。年下っていう感じが全然しない」と続け、三度目の共演となる本作では「航大くんのちょっと子供っぽいところが垣間見れたのが嬉しかったですね」とほほえむなど、飾らない間柄をのぞかせた。

撮影はだるまのほかにも実店舗を使って行われ、実際の店主が出演するシーンも。中村は「最初は『芝居なんかできねぇよ』とか言っているけど、慣れてくると『俺はこんなセリフは言わない』とか主張が出てきて(笑)。でも、とても味のあるシーンになっていて、本物に敵うものはないというか。それが相乗効果になって、リアリティのあるお芝居に、こちらが逆に引き込まれた」と振り返った。

もともと酒を飲むのが好きだという中村は「日本酒に見立てたお水を飲んでも、このリアクションじゃないんだなっていうのがあって。(主要な場面では本物のお酒を飲むことで)おいしいお酒が鼻から抜ける感じがリアリティを持って表現できたんじゃないかな」と自信を見せる傍ら、「初日は飛ばして飲んじゃって、『あれ、セリフなんだっけ?』ってなっちゃった」と失敗談も告白。

さらに「ビール党だったんですけど、このドラマをきっかけに日本酒に目覚めてしまって。今はちびちび日本酒を家に帰ってひとりで飲むのが楽しみです。おつまみはお刺身が大好きですけど、ガリを醤油漬けしたものをつまみながら日本酒を飲むのが好きです」と意外な一面を披露。浅香は「撮影が夏場だったというのもあって、やっぱり一杯目のビールが特別だなという気持ちですね。欠かせないなと思います」と力を込めた。

原作者の加藤は「長くお酒を飲んできて、しくじったなと思うことのほうが多かったけど、今ようやくお酒が飲めてよかったなとしみじみ感じております」とコメント。中村と浅香の演技について「あるところから、恵子と吉岡にしか見えなくなってきた」と太鼓判を押すと、浅香は「お酒好きの人生が肯定されたような気がする。これからも飲兵衛として、胸を張って生きていきたい」と嬉しそうだった。

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