吉田栄作「僕の言霊が麻雀の神様に届いた」『天 赤木しげる葬式編』ドラマ化決定

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岸谷五朗が主演を務め、昨年放送されたドラマパラビ『天 天和通りの快男児』(テレビ東京系)の続編となる特別ドラマ『天 赤木しげる葬式編』が、2019年年末に放送されることが決定した。

『カイジ』『アカギ』『銀と金』など、ギャンブル漫画の第一人者で、カリスマ的人気を誇る漫画家・福本伸行。その福本の原点にして真骨頂とも言える伝説の麻雀漫画「天 天和通りの快男児」で、ファンからもカルト的な人気を誇る、屈指の名場面・赤木しげるの最期を実写化する。

豪華レギュラーキャストも続投決定。岸谷は、数々の映画や舞台出演に裏打ちされた確かな演技力で、無類の勝負強さと強い意志を持つ博徒・主人公の天貴史(てん・たかし)を再び演じる。さらに、天貴史と出会うことにより麻雀の代打ちとして生きる道を決めた井川ひろゆきを引き続き演じるのは、プライベートでも麻雀をこよなく愛する古川雄輝。そして、今作品では前作に増して重要な役どころとなる、病に侵されその最後を自ら悟る「雀神」赤木しげるを吉田栄作が引き続き演じる。ファンに延々と語り継がれる伝説のラスト、数々の名言をどのように吉田が語り演じるのかに、注目が集まる。

そのほか、的場浩司でんでん田中要次星田英利が続投。新たに田山涼成の出演が決定した。なお、テレビ東京の放送に先駆けて『Paravi』で完全版が11月11日に独占配信される。

岸谷、吉田、古川のコメントが到着。以下に、紹介する。

<岸谷五朗 コメント>
――今回続編の制作が決まった時の感想をお聞かせください。

赤木の死というのは「天」の作品の中でも特別だと思います。角度を変えて「天」の1巻から見ると原作の福本先生の成長がすごく見える作品だなと思うんです。福本先生ご本人も仰ってたんですけど、少しコメディな感じで始まった1巻からいろんなことが起きて変化が生まれて最後は人の生死というシリアスなもので「天」は終わっているんですよね。それがこの作品の魅力で福本先生自身の人生を大きく変えた作品だと思うんです。沢山のヒット作をお持ちですけど、この「天」に関しては特別な意識が福本先生の中にはあるのではないかと思います。その作品の一番最後の部分はやはりやるべきだと思うんです。赤木の死ではあるんですが……。麻雀を楽しみにしてくださっている方はあれ? と思われるくらい麻雀が出て来ません(笑)。それでも、麻雀は“味”として人の生き死にの話であるにも関わらず出てきます。連続ドラマの放送が終わるときに、キャストの間では赤木の葬式編をやりたいねと話していたので、今回、こうして葬式編をできることがすごく幸せなことですね。

――改めて天貴史を演じられるにあたっての意気込みをお聞かせください。

また天に会えるんだと思うと嬉しくなりましたし、役者でしか味わえないあの役にまた会えるという秘めたる喜びと言いますか……役者冥利に尽きるなと思いました。メイク・衣装さんも前回の連続ドラマの時と同じ髪型や衣装を用意してくださって、自分の中では終わっていたと思っていたんですがこうしてまた役に入ると天はずっと生きていたんだなと本当に思います。

――最後に視聴者の方へのメッセージをお願いいたします。

麻雀というすごく深い勝負の世界を通った後の話なので、赤木と激闘を交わしたメンバー達が赤木の死に対してどう彼を止めるのか? またはどう彼の死を受け入れるか。そして赤木ならではの人生の判断の仕方もあると思います。本当にさまざまな生き方がぶつかり合うので、楽しみにしていただければと思います。

<吉田栄作 コメント>
――今回続編の制作が決まった感想をお聞かせください。

この作品の打ち上げの時にもし連続ドラマが上手くいってまた皆さんとお会いできることがあるならば、赤木の葬儀編をやってくださいと言ったと思うんですよね(笑)。僕のその言霊がきっと麻雀の神様に届いたのかなと思いました。言ってみるものだなと思いましたね(笑)。

――連続ドラマで赤木の葬儀編をやらなかったのは心残りはありましたか?

連続ドラマの時はあれはあれでやりきったなという感覚はありました。最後には負け方がカッコイイ男を演じて欲しいと言われてましたので前回は演じきれたのかなと思います。赤木はどこか自分と重なるような部分もあるような気がしていて、今回も自分が自分じゃなくなることを一番嫌っていると思うんです。自分の生き方みたいなものを投影していけるのかなと思っています。

――改めて赤木しげるを演じるにあたってのお気持ちをお聞かせください。

前回の時も話したんですが、役者の世界で生きてきた自分を投影したいと思います。最初は麻雀も知らなかったですし、「天」や赤木も知らなかった人間なので。自分は赤木と重なる部分をストレートに表現することで勝負するしかないと思っています。

<古川雄輝 コメント>
――今回続編の制作が決まった感想をお聞かせ願います。

麻雀が大好きな私にとって、思い入れのある作品の続編を出来ることをとても嬉しく思います。一つの作品が終わると、再び同じスタッフさんやキャストの方々とご一緒したくても出来ないことがほとんどですが、視聴者の皆様からご好評を頂いたおかげでまた同じメンバーでお仕事が出来ます。今から楽しみにしています!

――連続ドラマでは麻雀がメインでしたが、今回は葬式編として内容が変わります。台本を読んだご感想はいかがでしたでしょうか?

葬儀編のアカギのセリフやアドバイスは自分にも響くものが多く、原作を大学生の時に読んだ僕もとても影響を受けました。男同士の麻雀を通した友情や熱量を感じていただきたいです。

――改めて井川ひろゆきを演じるにあたっての意気込みをお願いします。

再度演じる井川ひろゆきも、原作ファンの皆様に納得して頂けるように全力で演じたいと思います。岸谷五朗さんや吉田栄作さんを始め、先輩の役者さんに囲まれた素晴らしい環境で、沢山のことを学び、吸収したいと思っています。

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