池上彰、事実を正しく伝えていくことの責務を感じる『池上彰の戦争を考えるSP』

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宮崎美子、パックン、池上彰、峰竜太、小島瑠璃子、相内優香
宮崎美子、パックン、池上彰、峰竜太、小島瑠璃子、相内優香

8月12日(日)20時から『池上彰の戦争を考えるSP~失敗は隠され、息子たちは戦場へ~』(テレビ東京系)が放送される。スタジオには、峰竜太宮崎美子パックン小島瑠璃子を招き、日本にとっては戦争のない平和な時代だった平成が終わり、新時代・令和で初めての終戦記念日を前に、改めて戦争を振り返る。

今回は、ハリウッドで映画化されることでも注目されている「ミッドウェー海戦」にスポットをあてる。

先の大戦で主力を担った空母「加賀」。真珠湾攻撃などに加わった海軍が誇る大型航空母艦だったが、1942年のミッドウェー海戦で撃沈された。加賀はなぜ撃沈されたのか、アメリカ取材で新事実に迫る。大戦のターニングポイントとなったミッドウェー海戦は日本軍が主力空母4隻を沈められる大敗だったが大本営発表では「一隻喪失一隻大破」と事実が改ざんされた。失敗は、なぜ、どのように隠されたのか。

日本軍の失敗はその後も隠ぺい、改ざんされ続け……悲劇が拡大していく。大戦末期、召集令状「赤紙」が乱発され、「学徒出陣」で息子たちが戦場に送られた。そもそも「赤紙」の実態とはどんなものだったのか?「兵事係」という赤紙配達人が、終戦後に命がけで残した書類、証言をもとに実録再現する。志半ばで戦場に散った学生たちが残した絵画などを集めた「無言館」なども取材する。

11回目を迎える放送を前に、池上は「相手が発表したことをそのまま報道すると、よく『大本営発表だな』と批判されることがあります。本物の大本営発表によって、どれだけ人々の認識が歪められ、多くの犠牲者が出たことか。『戦争の最初の犠牲者は真実だ』という言葉があります。事実を正しく伝えていくことの責務を改めて感じています」とコメントを寄せた。

遠い歴史の一部ではなく、「今」を深く理解することができる2時間となりそうだ。

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