笑顔の裏でたゆまぬ努力!応援したくなる「チアリーディングチーム」の魅力とは?

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笑顔の裏でたゆまぬ努力!応援したくなる「チアリーディングチーム」の魅力とは?

横浜F・マリノスのチアリーディングチーム・トリコロールマーメイズが、7月27日放送のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)にゲスト出演。弾ける笑顔とキレのあるダンスでスタジアムを盛り上げるチアリーディングチームの知られざる姿が明らかになった。

Jリーグ55クラブでチアリーディングチームがあるのは17クラブ。北海道コンサドーレ札幌がコンサドールズを97年に発足して以来徐々に増え、トリコロールマーメイズは08年に12人で発足し、現在は16人で活動している。マーメイズとの契約は1年毎で、年によっても違うが約60人の中からオーディションで16人が選抜される。長く在籍していても常に腕を磨き続けなくてはメンバーに残れない厳しい世界だ。

まず番組では、ホームゲーム開催日のマーメイズの一日に密着。キックオフ6時間前にスタジアム入りし、まずは30分のウォーミングアップ。そこからピッチで本番を想定した入念なリハーサルを行う。日産スタジアムで開催されるホームゲームでは、キックオフ4時間前にスタジアム前の広場でパフォーマンスを披露するなどして、開場前からファン・サポーターの気持ちを盛り上げていく。

そしてキックオフ1時間前、いよいよマーメイズがピッチに登場。横浜出身のマリノスサポーターでもあるアーティストのゆずが手掛けた楽曲「We are F・Marinos」に乗せてパフォーマンスを披露し、サポーターとの団結を高めていく。試合中はハーフタイムのパフォーマンスに向けて最終調整。この日は0-0と拮抗した状態でハーフタイムを迎え、後半の戦いを後押しするために力強いダンスでサポーターを全力で盛り上げる。そして、後半はバックスタンド側へ移動し、マリノスの勝利を信じて待機。勝てば選手の後ろで勝利を祝福し、もし敗戦の場合はそのまま帰ることになるという。この日の試合は1-0で勝利し、チームの勝利を称えるパフォーマンス「トリパラ」で選手、サポーターとともに喜びを分かちあっていた。

彼女たちの活動についてあるサポーターは「(チアを)見ていると僕たちももっと応援を頑張ろうという気持ちになる」と語り、小さな女の子を連れたパパサポーターは「サッカー場は男のスポーツという感じがあるが、チアがいると子供も一緒に盛り上がれる」と、様々な客層から支持されていることがわかる。

そんなトリコロールマーメイズが、普段どのような活動をしているのか? その実態を知るために、マーメイズの練習現場をブレインスカウター・サトミキこと佐藤美希が取材。

練習は週3日、所属する全員が学業や社会人との掛け持ちなので、練習がスタートするのは夜7時半過ぎ。初心を忘れないため、練習前に「容姿端麗」「品行方正」「学力優秀」というマーメイズ結成時の3つの心得を唱和。「容姿端麗」「品行方正」は何となくわかるが「学力優秀」は、「学生や社会人でもあるので、どちらかがおろそかにならないように」という思いが込められているという。続いて「チェックイン」という近況報告を実施。あるメンバーは「今週はバイトがなくて、やりたかったネイルができました。ネイルパワーで頑張ります!」と報告した。これによって、お互いの性格やライフスタイルを知ることで結束力を高めているのだとか。そして、円陣になって「GOマーメイズ!」の掛け声を発し、本格的な練習をスタートさせる。

この日はサトミキも練習に加わり、180度開脚など柔軟を順調にこなしていくが、いざダンスになるとテンポの速さに「コレきついですね」と本音をポロリ。しかし、「でも行けそうな気がします!」とチアらしくポジティブにアピール。チアがどんな時も忘れてはいけない「笑顔」をキープしたまま踊り切り「気持ちいい」「楽しい」と喜んだ。

また、マーメイズは試合のない日にも地域貢献に取り組んでいる。地元の小学校で行われる交通安全運動などに参加し、現役チアリーダーが教えるスクールも開講し、将来スタジアムでパフォーマンスすることを夢見る少女たちを全力でサポートしている。さらに60歳以上のシニアクラスもあり、最高齢85歳の女性を筆頭に、17人がシニアマーメイズとして活動している。

今後の活動について聞かれると、マーメイズメンバーは「地域を盛り上げていきたいですし、子供のお手本になるようにもっともっと上を目指したい」、「サッカーのチアが知られていないので1人でも多くの方に知ってもらえるようにパフォーマンスをしっかりしたい」「横浜F・マリノスを愛してくれる人が、私達の活動を通して増えて欲しい」とそれぞれが抱負を語った。

最後に番組MCの勝村政信は、「入場のときに満面の笑顔で迎え入れてもらえて私も笑顔になってテンションが上がった。Jリーグでお客さんを盛り上げてくれて、それが選手たちにも返ってきて、熱いスタジアムになる。Jリーグを盛り上げるための大事なピースだと感じました」と絶賛していた。

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