漫画「へうげもの」の元アシスタント、45歳で4畳半一人暮らしの生活を語る『家、ついて』

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6月24日に放送された『家、ついて行ってイイですか? (明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、漫画アシスタントで生計を立てる男性が登場した。

終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。矢作兼おぎやはぎ)とビビる大木らが司会を務める。

スタッフが東京・中野駅で声をかけたのは漫画家のアシスタントをしている澁原さん(45)。幼い頃から水木しげるさんが好きで大学を卒業後、24歳で上京。漫画家生活をスタートさせた。現在は、4畳半一間でトイレ共同・風呂ナシ、家賃2万6500円のアパートに住んでいるという。

現在もアシスタントを2本掛け持ちし、基本的には作業場で寝泊まりしているとのこと。家には月5日ほどしか帰っておらず、忙しい毎日を送っている。収入は約20万円だが、様々な支払いをして残ったお金はゲームに費やすため、貯金もほとんどないと明かした。

自宅には大ヒット漫画「へうげもの」の作者・山田芳裕さんの色紙が飾られていた。アシスタントを辞める時に贈られたものなのだとか。山田先生が人物、澁原さんらアシスタントは主に、背景や鎧を描いていたそうで、アシスタントをした本を読みながら「ここを間違えたので、ホワイトで消して描き直したのを覚えている」と懐かしそうに振り返った。

現在、アシスタントは生活のためにしていると語る澁原さん。仕事先は、20~30代も多いが「辞めてどうする?」と他のことができる自信がないと語る。普通に結婚し、子育てをする人生を歩めなかったことについて、後ろめたさはあるものの「自分で(漫画を)描いてみたい」という思いは少なからずあるとのこと。しかし、自身が描いた漫画を見た漫画評論家から「これは人に見せない方がいい」と言われたことを明かし、トラウマになっていると吐露。これまであまり自分の漫画も描いてきていないため「ここまで来て変わらなかったんだから、これからも変わらないと思う」と諦めるように話していた。

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