銀座「無印良品」が一等地で弁当販売に挑戦する理由とは?『ガイアの夜明け』

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5月14日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系、毎週火曜22:00~)は、「銀座を変える!“新参者”」と題して、変わりゆく銀座の今に迫る。

同番組は、俳優の江口洋介が案内人を務める経済ドキュメンタリー。今回の舞台は、インバウンドの観光客などで連日賑わう「銀座」。さまざまな新しい店がオープンし、いま、めまぐるしい変化を遂げている。訪れる客層も急激に変化。旧来からの銀座の客と相まって、新たな市場も生まれようとしていた。

今年の4月、銀座の「ど真ん中」に無印良品の世界旗艦店がオープン。無印良品のグッズで固めた「無印」のホテルとレストランを併設した、異色のショップだ。訪れた客がまず目にするのは、「野菜」「果物」の売り場。これまでにない、無印の挑戦だ。なぜ銀座の店で「野菜」を目玉にしたのか? そこには、これまで誰も手をつけていなかった新しい市場を狙うという戦略があった。さらに、初の「無印弁当」も販売。銀座エリア限定で無料の配送サービスも始めた。生活雑貨から衣料品まで根強いファンを持つ「無印」が、新たに「食」へ挑むワケは?

続いて、3月15日にリニューアルオープンした銀座・数寄屋橋わきに構える「阪急メンズ東京」に注目。目玉の7階は、古着や中古家具、年代物の眼鏡、昔ながらのレコードや玩具なども並ぶ、異色の百貨店フロア。「ヴィンテージ&リバイバル」と呼ばれるこの売り場、実は、銀座の客層の変化に対応した戦略だった。これまでオフィスシーンでは定番だった、スーツ姿。それが今、IT企業などで着用が少なくなったほか、働き方の多様化などで銀座の百貨店でスーツを買い求める客も減ったというのだ。さらに、銀座の環境も変化。ここ数年で、大型商業施設や高級ブランドの路面店が次々とオープン。ライバルが増え、「阪急メンズ東京」の個性が出しづらくなってきていた。

そうしたさまざまな銀座の変化に対応しようと阪急メンズ東京が準備したのが、「ビンテージ」だ。しかし、有名ブランドの新品を売り続けてきた百貨店で、果たして客は買い求めてくれるのか。その不安は、的中。リニューアルから1か月たった4月、7階はガラガラに……。果たして阪急メンズ館の挽回策とは?

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