乃木坂46山下美月「想像を超えるものを作っていきたい」と意欲『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』

公開: 更新:

4月11日よりテレビ東京でスタートした木ドラ25『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』。本作で萩原利久と共にダブル主演を務めるのが、乃木坂46山下美月さんだ。

桂正和の人気コミックを実写化した「電影少女」は、昨年1月期にも元乃木坂46の西野七瀬さん主演でドラマ化されているが、新シリーズとなる本作では、山下さん演じる“悪のビデオガール”神尾マイが主人公となり、前作とはまったく違うテイストの物語として誕生。

以前から「西野さんは憧れの存在」と話していた山下さんはどんな思いで本作に挑んだのだろうか――話を聞いた。

――伝説的な人気コミックの実写化で主演を務めますが、お話しを聞いたときはどんなお気持ちでしたか?

主演のお話をいただけるなんて、すごくありがたいなと思うと同時に、ビデオガールというのは人間ではないので、どうやって演じたらいいのだろうという不安はありました。

――神尾マイは妖艶な雰囲気もある女の子ですが、演じるうえでどんな思いがありましたか?

マイちゃんは男の人を骨抜きにしていく設定。私自身、乃木坂46でアイドル活動しているので、自分の殻をどこまで破って演じられるのかという葛藤はありました。でも、罵倒するシーンや、なかなか女の子が言わないようなセリフは振り切って演じたのですが、やってみるとすっきりして気持ちよかったです。

――ドキッとするようなセクシーなシーンもありますが。

普段のアイドル活動では、なかなかめぐり合うことができないような役柄なので、すごく良い経験になっています。

――難しさはないのですか?

マイちゃんは、ある意味で人間離れしているので、演じているときと、そうではないときの切り替えはしやすい役柄かなと思っています。

――男性を骨抜きにするようなお芝居は、なにかを参考にしたりしたのですか?

なにかを参考にするということはなかったのですが、やっぱりキュンキュンドキドキしてもらうというのは大切だと思っていました。前作の西野さんと野村周平さんのシーンを見ていて、私は結構キュンキュンしたので、二人のお芝居や間などは参考にしました。

――完成した作品を見て、そのあたりはうまくできたと思いますか?

序盤はマイちゃんの怖さが目立つのですが、(萩原演じる)健人との関係性が変化してくる中盤あたりから、笑顔のシーンも増えていきます。そのあたりは、前作を引き継いでいる部分もあるのかなと感じています。

――萩原利久さんとのシーンが多いですが、現場ではどんなお話を?

私は結構人見知りをしてしまうタイプなのですが、萩原さんはとても少年っぽく、現場でも愛されキャラで和みます。作品の内容は、ダーク寄りなのですが、現場はとても明るいので、メリハリがあってすごく楽しいです。

――西野さんを「憧れの先輩」と話していましたが、そんな方からバトンを引き継ぐ形になったプレッシャーはありましたか?

偉大過ぎて、私でいいのかなという不安はありましたが、ある意味でストーリーはまったく違うので、気負うことなく、引き続き面白いと思っていただけるように頑張るだけです。西野さんの卒業ライブでお会いしたとき、舞台裏で「楽しい現場だよ」と教えてくださったんです。西野さんのときと同じスタッフさんも多く、その言葉ですごく安心できました。

――『ザンビ』(日本テレビ系、1月クール)では乃木坂46のメンバーと一緒に出演されていましたが、本作では一人です。心境は?

『ザンビ』の現場は、乃木坂46のメンバーのたくさんいて、普段グループにいるときの空気感とあまり変わらなかったのですが、今回は一人だったので最初は「大丈夫かな」と思ったのですが、役柄も特殊だったので、すごく集中できています。

――マイの衣装もすごく可愛らしいですね。

コートを脱ぐと胸の部分がシースルーになっているなど、すごく凝っているんです。マイちゃんの女性らしさを考えて作ってくださったんだなと思いました。全部お気に入りです。

――本作では主演を務めていますが、女優さんとしての目標はありますか?

お芝居が“得意”という意識があまりないので、毎回現場は緊張と不安でいっぱいなんです。でも経験していくうちにどんどん楽しくなって、お芝居が好きになってきました。もっと勉強したいし、乃木坂46という枠を超えて、いろいろな作品に出たいという思いも強いです。私は若月佑美さんがアイドルをやりながら舞台に出ているのを見て、すごく格好いいなと憧れていたので、私ももっと頑張っていきたいです。

――最後に意気込みを教えてください。

テレビスタッフさんも言ってくださいましたが、いい意味で問題作になればいいなと思います。期待してもらいつつ、想像を超えるものを作っていきたいです。

(取材・文:磯部正和)

<第7話あらすじ>
健人(萩原)の部屋から姿を消したビデオガール・マイ(山下)は、学校の教師・松井(岡田義徳)に軟禁されていた。松井は、これまで学校で起きた不可解な事件や、過去に自分の身に起きたある事件をマイに聞かせ、マイが忘れていた記憶を思い出させようとしていた。そのころ健人は、由那(武田玲奈)が家に来た時から、マイのビデオパッケージが無くなっていることから、マイが姿を消したのは彼女の仕業だと責め立てる……。

PICK UP