ムロツヨシ「Mを全面に出す」テレ東初主演ドラマ『Iターン』が7月スタート

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俳優のムロツヨシが、テレビ東京の「ドラマ24」枠で7月から放送される新ドラマ『Iターン』(毎週金曜24:12~)の主演を務めることがわかった。テレビ東京系ドラマ初主演となるムロが演じるのは、地方の小さな支社に左遷された広告代理店勤めの冴えない中年サラリーマン・狛江光雄。ドラマは、ひょんなことからヤクザの舎弟になってしまった狛江の受難の日々を描いていく。

これまで、『勇者ヨシヒコ』や『孤独のグルメ』などの人気シリーズを生み出し、4月5日(金)からは、西島秀俊内野聖陽のW主演作『きのう何食べた?』が始まる「ドラマ24」枠。7月からは、人気小説家・福澤徹三の同名小説を原作に、映画『下衆の愛』や『獣道』の内田英治監督が手がけるバイオレンスとコメディと哀愁がたっぷり詰まったジェットコースタードラマ『Iターン』がスタートする。

ムロが演じる狛江は、45歳にして左遷同然の人事で本社から地方の支社へ異動に。妻と娘を東京に残し、単身赴任でやって来たのはヤクザが牛耳る“修羅の街”。社員2名の貧弱支店の支店長になった狛江は「業績アップしなければ即閉鎖・即解雇!」と無理難題を押し付けられ、様々な方法で売上げアップを図る。しかし、新規でチラシの制作を請け負った会社から突然のクレーム。実はこの会社、「竜崎組」というヤクザの会社で、怒り心頭の社長・竜崎は支社に怒鳴り込んできてしまう。さらに、追い打ちをかけるように「岩切組」の親分・岩切も登場。狛江は岩切に無理矢理ヤクザの「舎弟」にされてしまう。そんなこんなで、広告マンとヤクザという危険な二重生活がスタート。果たして狛江は“修羅の街”で生きのびることができるのか。

今回、主演のオファーを受けたムロは、「僕の初めての連続ドラマのレギュラーは、ドラマ24が始まって2作目の『2ndハウス』でした。そこから『Xenos』があって『勇者ヨシヒコ』シリーズがあって、その途中に『アオイホノオ』にも出演させていただいて。いろいろ経験させてもらった場所で、主演として呼んでもらえたことが、歴史がある感じがして嬉しいです」と笑顔を見せた。

また、内田監督の手がける脚本に関しては、「ドラマでは、岩切と竜崎というタイプの違うヤクザのバチバチ感や、僕が演じる狛江と岩切と竜崎の妙な三角関係がより濃くなっているなと。僕はこの2人にやられ放題なんですけど、“やられてみようかな”とすんなりと思いこめる脚本だったなと思います」と絶賛。今回の役を演じるにあたっては、「僕自身、SとM両方持っていると思うのですが、今回はMを全面に出したほうがいいなと思って演じています」と演技プランを明かした。

すでにクランクインしており、撮影も好調。ムロは「内田監督が信頼しているスタッフさんが多く集まっていて、その関係性・雰囲気がとても良いので、安心して入り込んでいます。主演として自分が背負わなきゃと思っていたのですが、監督とスタッフさんに預けて、お芝居に集中していられます」と説明し、良い信頼関係の中で演じられていることを打ち明けた。

ムロは、物語のキーマンとなるヤクザの竜崎と岩切のキャストについてほのめかしつつ、「僕が憧れていた俳優さん、嫉妬するくらい、いいお芝居をするなぁと思っていた俳優さんたちと、なかなかこういう関係性と役で“会話”ができることはないので、その“会話”を楽しみにしていただきたいです」とアピール。「脚本・監督に内田英治という監督がやってきてくれましたから、新しい深夜ドラマとして楽しみにしていただけたらなと思います」と締めくくった。

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