Skypeを使った悪質犯罪“セックストーション”とは? 「今度エロイプしない?」の誘いに…

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サイバー犯罪ITジャーナリストの三上洋さんが、3月21日に放送された『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系、毎週木曜24:12~)に出演。悪質すぎるアダルト犯罪“セックストーション”について説明し、警鐘を鳴らした。

動画が見られるインターネット電話サービス“Skype”を使って、異性とわいせつな行為をする目的でテレビ通話をするのが“エロイプ”。セックストーションは、そのエロイプを利用した犯罪なのだと三上さんは語る。

出会い系サイトやSNSなどを通じて、女性と知り合うと「今度エロイプしない?」と誘われることがあるそう。後に被害者となる男性は「本当かな?」と思いながらもSkypeで通話。すると女性が自慰行為をしている動画が送られてきて「あなたのも見せて」と要求するのだとか。その後、女性から「仲良くなったから“カップルアプリ”に入りましょう」と誘いがあるという。

カップルアプリとは、1対1で行うカップル専用アプリのこと。2人だけしか見ることができないため、公に出されると恥ずかしい写真を誤送信する心配がないという。そうした機能性もあることから、カップルアプリの誘い=交際の申し込みと判断する若者も多いとのこと。

男性側は「付き合えるかも」と思い、カップルアプリに入るのだが、その瞬間に女性から画像が送られてくる。その画像は、男性側のアドレス帳のデータ(名前、電話番号、メールアドレスなど)であり「お前のアドレス帳のデータは全部取った。エロイプの動画を保存してあるから、これを全員に送りつける」と脅迫。「明日の朝までに20万円用意しろ」と指示があるそう。

個人情報が抜き取られたのには理由がある。じつは、女性から送られてきたカップルアプリのリンクは、携帯電話のアドレス帳へ不正アクセスできるもので、そこからデータを抜き取って脅迫してきたのだ。そもそも女性から送られてくる動画もアダルト動画の一部や演出用に作られたものであり、本物ではないという。

三上さん曰く、お金を支払わないのが大前提。動画は諦めるしかないが、相手側が拡散すれば、犯罪になるリスクがあるため被害は少ない。これまで三上さんが受けた相談者の中では、動画が流出したことはないという。

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