元WBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士が、テレビ東京系で1月19日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週土曜24:20~)にゲスト出演。世界を制した「見るチカラ」を磨く「ビジョントレーニング」について語った。

「ビジョントレーニング」とは「見るチカラ」を鍛えるトレーニング。ドッジボールで例えると、相手から投げられたボールのスピードと軌道を感知し、キャッチするか逃げるかを瞬時に判断して行動に移す能力を伸ばせる。サッカーであれば、広大なフィールドの味方と敵の位置を瞬時に把握し、プレーに反映させることができるという。飯田はボクシングジムの会長として、運動能力と学習能力を鍛えるために小学生以下の子どもを指導。村田諒太などの一流アスリートも取り入れている。

飯田は「目で見たものの処理が早くなり、相対的に全体がゆっくりに感じる」と言い、自身も当初は相手のパンチを見て避けられるようになるなど守備面での効果を期待していたが、いざ始めてみると相手のスキが見えるようになり攻撃面でも大きな効果を発揮。レベルが上がるとフェイントのパンチを「これは途中で止める」と見切ることができるようになったという。飯田のもとで定期的にビジョントレーニングを受けている村田も、WBA世界ミドル級王座決定戦のアッサン・エンダムと試合をした時に「これはキテる」と感じたと明かし、「相手のパンチが以前より見えやすくなり、フェイントをかけようとしているのもわかった」とその効果を解説した。

そんな「ビジョントレーニング」にブレインスカウター・サトミキこと佐藤美希が挑戦。まずは、目の前に散りばめられたランダムに光るボタンを30秒間で何回押せるか計測する「視機能トレーニングマシン」を使い、現状の能力を把握。すると39回と平均的な結果となった。しかし、1時間にわたりビジョントレーニングをしたあとで再び同じマシンに挑戦すると55回に大幅アップ。喜ぶサトミキに対して飯田は「首を動かさずに周辺視野を使えていた。最初は周辺視野の使い方がわかっていなかった」とトレーニングの効果を分析した。

そして番組では、自宅でできるトレーニングとして眼球運動を紹介。まず一つは、ペンを持って目の前で8の字を描き、顔を動かさずに目だけでペン先を追跡するというもの。そしてもう一つは、目の高さで両手に1本ずつペンを持ち、一定のリズムに合わせて交互に2つのペン先に目線を送るというもの。これらは朝起きた時に行うと、その日の生活にも好影響が出るという。また、幅6センチ、厚さ1センチほどの板の上をゆっくり歩くことで自分の中心軸を把握することができ、それをもとに空間認識能力が高められるのだとか。板を用意できない場合は、降り畳んだタオルや新聞でも代用することができる。

また飯田は、空間把握には両目をしっかりと使えていることが重要だと指摘。スタジオでは、3色のビーズがついた40cmほどの紐を使い、両目がしっかりと使えているかをチェックした。この紐を眉間に対して垂直に伸ばし、一番奥にある緑→黄→赤と順に視点を合わせていき最後に中央の黄へと戻り、そのとき紐がどのように見えるかを比較。紐2本が交差して見える人は両目をバランスよく使えているが、紐が1本やY字、ビーズが2つに見えるなど違う見え方をする人は片方の目をメインに使ってしまっているのだとか。この紐を奥から手前、手前から奥へと3秒ずつ見つめるとピント調整能力が上がり、両目をバランスよく使えるようになるという。

また飯田は、「見える」には様々な「見える」があると説明。サッカーであれば「見るチカラ」が上がることで、振り返った瞬間に見えた選手たちの動きや位置を素早く理解でき、3秒後に彼らがどのような動きをしているか予測がつくようになるという。これは、見たものを脳内で再生し続けられるようになるためで、3秒後に振り返ってスピードを落とすことなく、最適なプレーを選択することを可能にする。

この話を聞いた秋田は「きっとメッシは見えている」と語り、「これができればもっとクオリティの高いサッカーができる」と太鼓判。飯田は、世界中でビジョントレーニングを取り入れる中で、日本ではまだまだ取り入れられていない現状に触れ、「それでも様々な競技でメダルを獲っている。そこにビジョントレーニングを加えたら日本のパフォーマンスはスゴイことになると思う」と日本スポーツ界のポテンシャルの高さに期待を寄せていた。

7月21日にかけて開催されている、『全英オープンゴルフ』。 今年で148回目を迎える伝統ある本大会の舞台は、北アイルランドに位置するロイヤルポートラッシュゴルフクラブで、ここでは1951年以来68年ぶり2度目の開催。今年

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