1月14日に放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、就職が決まった大学生が、亡くなった父親との思い出を語った。
終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。ビビる大木、矢作兼(おぎやはぎ)らが司会を務める。今回はゲストとして木梨憲武(とんねるず)もVTRを見守った。
スタッフが埼玉県・大宮駅で声をかけたのは梅木さん(22)。日本大学・芸術学部の4回生で、放送学科に通っており、放送について学んでいるという。すでに、高知県の高知放送に就職が決まっているのだが、梅木さんは東京生まれ東京育ちの都会っ子。しかし、父親のふるさとが同県ということで「ある意味では第2の故郷」と語る。
小学4年生の頃に父親からラジオを買ってもらったことがきっかけで、ラジオにハマり、いつか局で働きたいと思っていたと帰りのタクシーで語る梅木さん 。
自宅に到着すると、実家で、母親がスタッフを迎えた。冷蔵庫には流動食があったのだが、そのことについて触れると、梅木さんの父親がガンで亡くなり、もうすぐ四十九日を迎えると告白。母親も遺品などを捨てられずにいると明かした。
生前の夫について梅木さんの母親は「めんどくさい人だった。姑がいるみたいな感じ」と笑顔で回顧。梅木さんも「祭りが大好きで、よく神輿を担いでいましたね」と振り返った。
一時期は良くなったこともあったそうなのだが、経過観察でガンが再発していたことが発覚。特に梅木さんは就職活動中ということもあり、先に再発を知った母親はギリギリまで梅木さんに伝えなかったとのこと。
その後、医師からは年末まで生きることができないと知らされていたため、自宅に帰って看取ることに。本人には余命を最後まで伝えることができなかったそうで「本当のことを言おうか、ずっと悩んでいました」と吐露した。
亡くなる直前に母親が誕生日だったこともあり、2人から指輪のプレゼントを贈ったと梅木さん。母親も「2人でのプレゼントは初めてだったので嬉しかった」と話した。
最後に梅木さんは、就職が決まったことを亡くなる前に報告出来て「良かった」と言い、もう一度会えるとしたら「ありがとう」を伝えたいと涙ながらに語った。