村井満チェアマン「パートナーの領域を越えている」明治安田生命の地域貢献のスゴさ

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村井満チェアマン「パートナーの領域を越えている」明治安田生命の地域貢献のスゴさ

明治安田生命の根岸秋男社長が、テレビ東京系で1月12日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週土曜24:20~)にゲスト出演。Jリーグのパートナーという枠を超えた、企業がもたらす地域貢献について語った。

2015年からJリーグのタイトルパートナーとなった明治安田生命。根岸社長は、全国94支社と1000以上の営業拠点を抱える同社は、地域密着を掲げ全国39都道府県で55クラブが活動する組織へと成長したJリーグに親和性を感じたと言い、「地域のみなさんを元気にしたい、活性化したかった」とパートナーシップへの思いを明かした。

そんな明治安田生命が取り組む活動の一つ「明治安田生命フットサルフェスタ2018」。必ず女性1名以上がプレーするミックスチームで、女性の得点は2点になるルールを採用。女性も気軽に参加できる大会として年々規模が拡大し、3回目となる今回は全国57か所で予選・地区大会が行われ約6000人が参加している。昨年11月に行われた決勝大会では、優勝チームが特典として元日本代表の鈴木隆行率いる元Jリーガーチームと対戦。ブレインスカウターのサトミキこと佐藤美希もJリーガーチームの一員として参戦した。

佐藤は「優しいパスでもシュートを打てるかわからないですが、ゴール決めたいです!」と意気込み、いざ試合開始。ゴール前でシュートを放ち、鈴木へのアシストも記録するなど会場を沸かせた。試合後には「経験したことがないと入りにくいのかなと思っていましたが、気軽に参加できる」と笑顔を見せた。

イベント会場でJリーグの村井満チェアマンは、「Jリーグは地域密着で豊かなスポーツ文化が日本を良くしていくということで25年前に始まった。(明治安田生命には)ものすごいスピードで広げていただいている。パートナーやスポンサーという領域を越えて、Jリーグの同志と思っています」と感謝の思いを伝えた。

今や単なるスポーツイベントの枠を超え、日本が抱える様々な社会問題にサッカーの視点から地域活性化に貢献するJリーグ。例えば、様々な企画が注目を集め、7年連続で地域貢献度ナンバー1に選ばれている川崎フロンターレは、雇用機会の創出でも貢献。スタジアムの清掃を障がい者やホームレス、引きこもりの人々に依頼し、参加者のうち約12%が正規就労に就いた。また、Jリーグ開幕当初、芝生を持っている学校は殆どなかったが、現在はスポーツくじtotoの助成金などが活用され、1900校以上の校庭が天然芝になった。今年J1復帰を果たす松本山雅FCは、かつて練習で借りていた中学校の土のグラウンドを天然芝に改修。スポーツのしやすさはもちろんだが、グラウンドから舞う砂ぼこり問題の解決にも繋がったという。

また、水戸ホーリーホックは、水戸駅から車で40分の山間にある人口2万人の城里町の廃校を町役場や公民館と併設のクラブハウスとして利用。校庭も改修し2面の天然芝グラウンドを持つ複合施設を開設した。施設内部は学校の面影を残し、図書室の本は保存され、集会所をトレーニングルームにして選手・町民が共同利用している。ほぼ毎日利用しているという70歳の男性は、「選手と話す機会が自然と出てきて、意外とみんな優しくて気持ちがいい」とコメント。もともとサッカーは見ていなかったが、選手たちがこの施設を利用することで試合を見るようになったそうで、「“この前はナイスゴール!”と言うと“ありがとうございます!”と返してくれる」と嬉しそうに語った。

そして、「少子高齢化問題」への取り組みを紹介。名古屋グランパスは、自治体と手を組み、小学生から60歳以上のシニアまで幅広い世代が交流できるスポーツ教室を開催。明治安田生命は、加齢や運動不足、偏食などで筋力や骨が衰えてしまい寝たきりになる「ロコモティブ・シンドローム」の問題に取り組んでいる。なんと4700万人が予備軍だというこの問題。「みんなの健活プロジェクト」を立ち上げ、そのひとつとして「Jリーグウォーキング」という老若男女が気軽に参加できるイベントを開催。参加した元浦和レッズの鈴木啓太は「選手時代は仕事でしたけど、プライベートでやるのは難しいですよね」と笑いながら、「地域の人のヘルスケアをやっていくのはものすごく良い取り組みだと思います」と話した。

さらに番組が触れたのは、少子化が進む日本において意外な数字。12歳未満のサッカー競技人口が、Jリーグが開幕した1993年から2017年にかけて、約24万人から約28万人へと増加したという。Jクラブは学校訪問やサッカー教室を年間1万7000回以上にわたり開催し、そのほかにも様々な企業が日本サッカー協会やJリーグと協力してサッカー教室や選手入場のエスコート体験などを実施してきた。これらの地道な活動が裾野拡大へと結びつき、この効果もあってか2017年の「小学生の将来なりたい職業ランキング」の1位がサッカー選手という調査結果も出ている。

根岸社長は「子どもたちの健全な育成にも繋がるし、色々なことを学べるのがスポーツの良さ」と語り、「(明治安田生命も)地域に生かされている会社ですから、地域社会を盛り上げていかなければならない。また、もう一つ大事なのは、地域はそれぞれが違うということ。地域に合わせた創意工夫を持って取り組まなくてはならない」と熱く語り、番組MCの勝村政信も「それぞれのクラブがそれぞれの色を出し始めている。すばらしいですね」と頷いていた。

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