蜷川幸雄が次世代へ残したものとは?『私の履歴書』長谷川博己がナレーション

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12月21日(金)21時から放送される『日経スペシャル 私の履歴書』(BSテレ東)は、蜷川幸雄さん(演出家・映画監督)の人生に迫る。同番組は、日本経済新聞の名物コラム「私の履歴書」の映像化で、長谷川博己がナレーションを務める。

蜷川さんは、埼玉県川口市に生まれ、名門開成高校に入学し絵の道を志すも、大学受験に失敗。その後、舞台の世界に魅了され劇団「青俳」に入り役者の道へ。役者の道でも一向に芽が出なかったが、劇団の演出家が退団したことがきっかけで偶然にも演出家としてデビュー。その後独立して「現代人劇場」「櫻社」を立ち上げ、石橋蓮司や故・蟹江敬三さんらと当時学生運動や市民運動の盛んだった新宿を中心にアングラ演劇で活躍。

1974年にはシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」で商業演劇の世界にデビューする。商業の世界では長く芽が出なかったが、転機となったのが1980年代。ローマ、アテネ、ロンドンでヨーロッパに逆輸入の形で上演したシェイクスピア演劇が大反響。瞬く間に海外で名声を高め「世界のニナガワ」とまで称されるように。晩年まで国内外で数多くの演劇を手掛け、また多くの名優たちの育て手としても活躍した。

今回、自宅の書斎や劇場に残された貴重なゆかりの品々や、蜷川さんの舞台を演じてきた吉田鋼太郎、石橋ら大物俳優のインタビュー、更に貴重な本人の生前の映像とともに世界の蜷川さんの人生と素顔に迫る。また、蜷川さんが立ち上げた若手演劇集団「さいたまネクストシアター」ゲネプロも取材。“蜷川幸雄”が次世代へと残したものを紐解いていく。

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