ベッカムも来店!脱B級グルメ…ラーメン業界が進化中『ガイアの夜明け』

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12月11日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系、毎週火曜22:00~)は、「外食王(5)“超”進化!ラーメン新世紀」と題して、ラーメン業界の進化にスポットを当てる。

同番組は、俳優の江口洋介が案内人を務める経済ドキュメンタリー。全国に3万店、オープンから1年以内に4割が閉店するといわれる「超激戦」ラーメン業界。大手チェーンから個人店まで、ライバルにない「美味しい一杯」を求めて競争は続く。

東京・新宿のファッションビルに入る人気ラ ーメン店「MENSHO SF」。お客のお目当ては、パスタにも見えるような、オシャレなメニューの数々。サッカー界のスーパースター、デイビッド・ベッカムがわざわざ食べに来た一杯もあるという。これまでの「ラーメン」とはまるでイメージの違う商品だ。

こうした独創的なラーメンを生み出したのは、庄野智治さん(38歳)。原材料や麺、具材まで、素材は一つひとつ自分の足で探し出したもの。スープでは鯛の中骨をじっくりと煮出し、塩ダレにはおよそ10種類の出汁を抽出、3日かけて仕込む。麺には岩手産の小麦を使い、店舗で製粉、歯ごたえや風味にこだわる……。これまでのラーメンと、まるで“別物”だ。「脱・B級グルメ」を目指してこだわりの一杯を提供しているが、業界には、ある“越えられないハードル”があった……。

それがラーメンを「B級グルメ」に留めているのだというのだが、一体どんなハードルなのか? そのハードルをクリアできれば、ラーメンはイタリアンやフレンチなどと同じレベルにまで進化を遂げる可能性があるという。

また、栄養分が偏りがちともされるラーメンを、究極の“健康食”にしようという取り組みも始まっている。その一杯とは、「1日に必要な30以上の栄養素の全てを、1食分摂ることができる」というもの。

挑戦するのは、2016年に企業したばかりのベンチャー企業「ベースフード」の社長、橋本舜さん (30歳)。橋本さんの前職は、IT大手。かつて、激務で自ら体調を崩したり、健康に不安を抱える同僚の姿を目の当たりにしたことから「手軽に美味しく栄養を採れる食事を作れないか」と起業、開発を始めた。栄養価が高いだけでなく、腹持ちがよく味わいにもこだわった完全食を作るため、100回以上の試作を繰り返した。そしてついに、完全な栄養素を摂取できる、パスタ麺を完成。Amazonで去年2月に発売すると、4日間で2500食を完売するほどの人気に。

そんな橋本さんが今、考えているのが“ヘルシーラーメン”だ。タッグを組んだのは、魚介系濃厚スープが売りの「ラーメン凪(なぎ)」。社長の生田智志さんは、これまでヘルシーなラーメンの開発を試行錯誤してきたが、思う成果を上げられずにいた明かす。いくつものハードルが立ちはだかるこのプロジェクトは実現できるのか?

日本で独自の進化を遂げ、海外へと広まった「ラーメン」。いま、世界の食文化をも変えようとしてる更なる取り組みに迫る。

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