北大路欣也が、2019年1月スタートの刑事ドラマ『記憶捜査～新宿東署事件ファイル～』（テレビ東京系、毎週金曜20:00～）で主演を務めることが決定。風間俊介、上白石萌音らとチームを組み、事件解決に奔走する刑事を演じる。

新宿東署刑事課司法係を舞台に、北大路扮する車椅子の刑事・鬼塚一路が、見落とされそうな手付かず案件を追う本作。脚本は人気ドラマの『相棒』『科捜研の女』など、数多くの刑事ドラマを手掛けた、櫻井武晴が担当する。

定年間際の最後の事件で、犯人に刺されて両足の機能を失い車椅子生活となった鬼塚は、1年後、数々の事件を解決してきた功労から、新宿東署刑事課の司法係長に再任用。新米時代と定年間際の2度、新宿東署に配属されていることから、管轄区域である新宿の街並みに完璧な記憶を持ち、昭和と平成、両方の“記憶の街”を頭に描くことで事件解決の糸口を見つけ出していく。

そんな鬼塚の手となり足となるのが、風間演じる元警視庁捜査一課で、キャリアの刑事官・神啓太郎と、上白石演じる刑事志望の警察官・遠山咲。3人は力を合わせ、手付かず案件の捜査に挑んでいく。

舞台は、ゴールデン街や荒木町、早稲田や新大久保に新宿二丁目などを擁する大都会・新宿。北大路は、「私が東京に出てきて、初めて私を迎え入れてくれた友達が新宿に住んでいました。なので新宿に対する愛着、思い出があって、鬼塚と自分の人生がミックスされるような部分があります」と、新宿への思いを語った。

また、新宿の街並みに完璧な記憶を持つ鬼塚という役には、「とにかく最後まで自分に与えられた仕事をやり切ろうと思っている人で、非常に責任感のある人だなと思います」と説明。さらに、「私は京都で生まれ、育ったんですけど、昔の京都と今は全然違う。でも、そこを通ると私は子どもの頃に見た景色が蘇ります。その風景の移り変わる模様、そういう雰囲気はすごくよくわかります。目で見える感じだけではなくて、目を閉じてもイメージができる、単なる記憶ではなくて実体験の感受したもの、それが鬼塚の後押しをしてくれ、支えてくれているんじゃないかなと思います」と分析した。

一方で、今回、テレビ東京系の連続ドラマ初出演となる風間と上白石の2人は、すでにやる気十分。それぞれ今回の役について、「神啓太郎はキャリア組のエリート刑事なのですが、鬼塚と遠山に振り回される愛らしい役です。振り回されるだけではなく、2人から多くのことを学び、変化していく啓太郎を皆さんに楽しんでもらいたいし、僕自身も楽しみにしています」（風間）、「司法係は本来捜査をしないにも関わらず、咲は正義感と捜査がしたくてたまらない熱量ですぐに飛び出していってしまう、猪突猛進型の子です。来年の干支はちょうど猪！　熱く真っ直ぐに勢い良く突っ走りたいと思います」（上白石）と意気込んだ。

最後に、北大路は「本来なら、こんな私だからもう若い人に任せよう、というのが普通だと思うんですけど。ただそこを、人間、生きているんだけど生かされている、そういうものも背負っていて、生かされているんだから世のため人のため何か力にならなきゃいけない、とすごく前向きに捉えている。自分の経験を生かすために、与えられたチャンスをビッグチャンスだと思って再挑戦する。鬼塚はそんな仕事人だと思います。これから体感する鬼塚の物語を共に楽しんで頂きたいと思います」とアピールした。