小栗旬は日本で一番『座長』と呼ぶにふさわしい人、と福田雄一が語る理由『未来世紀ジパング』

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映画・ドラマ・舞台で大人気の福田雄一監督が、11月21日放送の『未来世紀ジパング』(テレビ東京系、毎週水曜22:00~)にゲスト出演することがわかった。この日は、「今こそリーダー論!未来を拓く“世界一のリーダー”徹底取材!」をテーマに掲げ、番組おなじみのゲスト、フローラン・ダバディ鈴木ちなみ太田泰彦(日本経済新聞社)とともに、トークを展開する。

国を引っ張っていくリーダーは、どんな人がいいのか? 国民が望むのは、どんなリーダーなのか、「世界一」の称号を持つ3人のリーダーを徹底取材。「“世界一幸せな国”コスタリカの38歳の大統領」「世界で初めて産休を取った首相」「“平和な街”を作り上げた世界一の市長」といった、さまざまなリーダーの姿から、福田監督が投げかける疑問に盛り上がる。また、福田組のリーダーである“福田雄一”の立ち振る舞いや、名ドラマ『勇者ヨシヒコ』誕生の裏側が明かされる!? 放送を前に、福田監督からコメントが到着。以下に紹介する。

――オファーを受けた理由と収録の感想を教えてください 

自分とあまりにもかけ離れた分野で、未知のところに飛び込んでいく感じだったので(笑)。そういうところでは新しい方と出会えるし、僕にとって糧でしかないですね。最近ずっと言ってるんですよ、佐藤二朗と「もう50歳になったら、どんどん新しいことやらなきゃだめだ」って。逆に「なんでオファーしてくださったんだろう?」って不思議から始まって、やってよかったなあって本当に楽しかったです。こんなに無責任に発言できる場って、ないんで(笑)。

映画の宣伝とか番宣で出演する時は、自分の映画とか作品を背負う部分があるんですけど、今日は何一つ背負わなくていい(笑)。もう本当に身一つで来た感じの気軽さですし、この年になって「僕知らないんですけど、どうなんですか?」って、なかなか聞けないじゃないですか? そういうところで自分のまったく専門外のところにきて、バンバン自分の疑問を本当に子どもみたいにぶつけられたのは、「楽しかった!」としか言いようがないです。

――監督という制作現場のリーダーとして、意識している振る舞いやポイントは?

リーダーとしてというより、福田組は僕が何もできないから、周りが「なんとかしてやろうぜ」で回っています(笑)。わからないことをスタッフにあれこれ聞いて、「いいね!」って……変にカッコつけないで、「わからない」とか「こういう状態ですよ」とか、正直に見せて、前向きに話ができるようになる……番組の中でも話していますが、いじられるというか「言いやすい空気を作る」というのは、とても大切だと考えています。

――これまでの作品で「座長として、リーダーとしてすごい!」と思う役者さんは?

小栗(旬)くんですね。断然、小栗くんは座長として素晴らしい役者です。彼が座長でいた時に、彼がちゃんと前向きに楽しんでいれば、周りの不満が噴出することは絶対にないですね。それぞれに気を配る……しかも彼がすごいのは、スタッフをすごくケアするんです。普通、役者をケアすることはできますけど、スタッフの名前をアシスタントの子までちゃんと憶えて、「○○ちゃん、今日なんか元気ない?」みたいなことをされたら、どれだけスタッフが元気になるか……。彼は仲間を集めて飲んだりするのが大好きで、そういうことをがんばらずに、自分の天然の能力としてやれる人だし、ちゃんと本当に、自然な気遣いができる。例えば、舞台挨拶で小栗くんと2人で東京から大阪に移動する際、私服に着替えて「行こうか」って出てきたら、前に僕がプレゼントしたTシャツを着ている……そういうの嬉しいじゃないですか。今の若手で言うと小栗くんは日本で一番、「座長」と呼ぶにふさわしい人なんだなあって思います。それでいて子どもみたいに「俺だけ仲間はずれにすんなよ」って言ったり、弱みもみんなに見せられたりする。恥ずかしがらずに弱点を見せられるっていうのは、リーダーの資質としてものすごく大事だと思うんですよね。若手が見て「かわいいな」って思っちゃうようなところもあって、僕的にはパーフェクトなリーダーです。

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