生みの母親はがんで死去…伯母に育てられた21歳女性に密着『家、ついて』

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11月19日に放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、伯母に育てられた21歳の女性が登場した。

同番組は、終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の家について行く“完全素人ガチバラエティ”。ビビる大木矢作兼おぎやはぎ)らが司会を務める。

スタッフが吉祥寺で声をかけたのは、アパレル店員のさらさん(21)とあやさん(21)。あやさんが自宅に電話をして事情を説明するとあっさりOKが出たため、スタッフはあやさんの自宅へ向かうことに。2人が勤務する会社は、キャバ嬢のドレスを扱っているメーカー。綾野剛が主演した映画『新宿スワン』に協力したそうで、「綾野剛に会えるかなと思って(入社したけど)会えなかったんです。でっかいパネルをもらっただけ」と残念そうに話した。

そのあやさんは、4LDKの一軒家で母親と祖母の3人暮らし。母親のマミさん(54)は趣味のサーフィンのせいで肌がこんがり焼けていた。娘のあやさんについては「真っ直ぐに育っていい子です。真っ直ぐすぎて困っちゃいます。自慢の娘です」と笑顔で話した。スタッフに肌を焼いていることを突っ込まれると、「私、病気なんです。全身性エリテマトーデス(発熱・炎症・臓器障害などの症状を起こす女性に多い病気)なんで。紫外線ダメなんですけど諦めたんです」とあっけらかんに語る。するとあやさんが「短い人生楽しく生きよう」と付け加えた。

その後2階のあやさんの部屋を見せてもらうと、壁には浜崎あゆみのポスターがズラリ。浜崎の魅力について「全ていいですよ」ときっぱり。「『A Song for xx』っていう歌があるんですけど、反抗期の時ずっと聴いていて、居場所がなかったとか、未来には期待できるのかわからずにとか、当時はそのままでした」と話し、あゆの影響で部屋にはヒョウ柄やキティちゃんのグッズがたくさん置かれていた。

そんな中、スタッフが壁にかけてある女性の遺影に気づくと、あやさんが「ママです!」と衝撃発言。続いてマミさんが「それ私の妹でこの子の母親」と説明したため、スタッフは呆然。マミさんは「本当だったら伯母にあたるの。(生みの母親はあやさんが)2歳の時亡くなっちゃって」と続けた。あやさんの母親は子宮頸がんで亡くなっており、あやさんは戸籍上、マミさんの養女だという。

あやさんを養女にした理由については「妹が望んでいたんですよ。私に育ててほしいって。要は……(妹の夫に)女がいて、浮気してたんですよ。(妹が)病気の最中ずっと」と明かし、一時は快方に向かっていたものの夫の浮気を知るや一気に衰弱して亡くなってしまったという。マミさんも当時は恋人がいたが、妹の看病にかかりっきりになってしまうことから別れることに。ところが破局後、その男性は自殺してしまったという。

植木鉢で殴り掛かるほどの激しい親子ゲンカもあったというが、あやさんは「感謝でしかないですよ。普通ありえないじゃないですか? 妹の娘とはいえ、なかなか、自分の人生捨てて育てられないですよね。すごい尊敬してます。感謝でいっぱいです。likeじゃなくてloveだから」とその思いの大きさを語った。マミさんは「でも親がいないんだよ。みんないるじゃないですか。それって多分スゴイと思う。本人にしてみたらスゴイ辛いと思う。だからこの子は頑張ってると思うよ」とあやさんの気持ちを推し量っていた。

マミさんは「色々不幸があったけど、この子に救われた。うちの家族全員」とあやさんに感謝すると、あやさんは「今まで生きてきてよかった」と涙を浮かべていた。

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