『家、ついて』がイランに!「家族より大事なものなんてない」アラブ人の家族愛とは…

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9月17日に放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、スタッフがイラン・イスラム共和国へ。そこで出会ったアラブ人男性の生活に密着した。

同番組は、終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の家について行く“完全素人ガチバラエティ”。ビビる大木矢作兼おぎやはぎ)らが司会を務める。

今回は趣向を変えて、スタッフがイラン・イスラム共和国のフーゼスタン州へ。イランはイスラム教で飲酒が禁止されているため、現地ではノンアルコールビールが大人気。そこで「日本のノンアルコールビールを差し上げる代わりに家をみせてほしい」と交渉。川で水牛とたわむれていたハーレットさん(24)の自宅に行くことになった。

ハーレット家はガスボンベ店と兼業で牛飼いをしており、ハーレットさん自身も7~8歳の頃から水牛の世話をしているそう。昼は気温50℃を超える灼熱のため、彼の自宅は休憩場所代わりになっていて、この日は親せきや友人がたむろしていた。ハーレットさんも「ずっと外にいたら死んじまうよ」とクーラーのある部屋でダラダラしていることが多いという。

母屋に移動すると、石の外壁に囲まれた立派な家が建っていた。石壁は2重構造で熱風と砂埃を防御しているのだとか。また、自宅の間取りは7LDKで床はペルシャ絨毯が敷き詰められていた。

スタッフが「楽しい時はどんなときか?」と質問すると「家族や友だちと一緒にいる時」とハーレットさんは返答。日本では大人になると実家を出る人が多いが、イランでは成人しても実家に残り続けている人がほとんど。そのあたりを問うと「国同士なので考え方が違うだろうけど」と前置きしたうえで、家族から離れるという発想はイラン人にはないという。

イラン・イラク戦争(1980~1988年)で、ハーレットさんが住むフーゼスタンは戦争の被害を最も受けた地域と言われている。また、イランの多数派はペルシャ人。アラブ人も多かったものの、イラク系であるアラブ人に好意を抱かぬペルシャ人も多かった。そうしたこともあって、ハーレットさんは「イランの中でも特に俺たちアラブ人の横のつながりは強い」とコメント。「だからみんな同じアラブ人の中で生きていきたいんだ」と語り「(都会で働いてみたい気持ちもあるが)家族より大事なものなんてないよ」と本音を明かした。

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