「クレミア」が大ヒット!ソフトクリームの縁の下の力持ち「日世」の経営術に迫る

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9月6日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系、毎週木曜22:00~)は、ソフトクリームの総合カンパニー「日世」の岡山宏代表取締役社長をむかえておくる。

商業施設や道の駅、コンビニや老舗の和菓子店など、国内で年間5億本が消費されるソフトクリーム。「日世」はミックス、コーン、フリーザーというソフトクリーム作りに必要なものすべてを製造・販売しているトップメーカーだ。さらに全国各地の道の駅などで販売されているご当地ソフトも開発し、その数は800種にもおよぶ。きめ細やかなフォロー体制で、販売店も客も笑顔にする「日世」。そのユニークな経営術に迫る。

「日世」は1951年、アメリカ日系2世の田中讓治が興した貿易会社が始まり。アメリカで人気のソフトクリームを日本で売れないかとフリーザー10台を輸入し、大阪の百貨店で販売してみると大好評。瞬く間に全国に広まり、ソフトクリームの第1次ブームを起こした。さらに、1970年に開催された大阪万博をきっかけに食べ歩きというスタイルを根付かせ、第2次ブームに。また、2013年には上質な生クリームを配合した濃厚なクリームに、今までにないラングドシャコーンを組み合わせた「クレミア」を発売。“大人のソフトクリーム”として、今や1700店舗が扱う大ヒット商品になっている。

「日世」は2008年、中国に進出する。中国でかつて売られていたソフトクリームは、日本のものとは比べ物にならない粗悪品が多くあった。「日世」が品質を追求したソフトクリームを販売するようになると、瞬く間に中国国内でソフトクリームが人気に。また、日本で美味しいソフトクリームを食べた中国人も増え、人気に拍車がかかった。さらに、現在は中国人の味覚に合わせた烏龍茶ソフトやドリアンソフトなども開発。今や中国市場だけで150億円を稼ぎ出すまでに成長している。ソフトクリームの縁の下の力持ち、「日世」の強さを追う。

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