200億円の赤字から年商1兆6000億円!「リクシル」社長の経営手腕に迫る

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8月23日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系、毎週木曜22:00~)は、トステムやイナックスなど、日本を代表する住宅設備メーカー5社がひとつになる前代未聞の統合で誕生し、現在では年商1兆6000億円を誇る「株式会社LIXIL」代表取締役社長兼CEOの瀬戸欣哉をむかえておくる。

週末に家族連れで賑わうのは、キッチン、トイレなどの水回りから、サッシ、玄関まで住宅設備が何でも揃うリクシルの巨大ショールーム。部屋の湿気を一瞬で吸い込む湿度調整できる室内タイルや、お風呂のカウンターが取り外せて丸洗いできる、掃除のしやすさにこだわったアイデア商品まで……日々を快適で便利にしてくれる最新の住設機器が並んでいる。

そんなイナックスやトステムなど5つの会社による経営統合で誕生した巨大住設メーカーを率いるのが、かつてベンチャーを起業し、9年で東証1部に上場させた経歴を持つ瀬戸だ。瀬戸は、様々な商品開発の現場に改めて消費者目線を徹底。リスクを恐れず果敢に挑戦するベンチャー流のモノづくりを叩き込むことで、ほかにない斬新な商品を生み出すマインドを根付かせつつある。番組では新生リクシルの挑戦を追う。

元々住友商事で海外畑を歩んでいた瀬戸は、90年代半ば、アメリカで創業したばかりのアマゾンを知り、今後ネット通販が巨大化すると予見。帰国後、社内ベンチャーで“企業向けアマゾン”とも言える「モノタロウ」を創業し、年商800億円の企業に育て上げた。そして2016年、リクシルで買収した海外子会社の不正会計が発覚。200億円の赤字に転落する中、その手腕を買われ社長として白羽の矢が立った。就任した瀬戸は、自身が培ってきたノウハウで改革に着手していった。商社マン、ベンチャー、巨大企業……と渡り歩いた、瀬戸の経営の神髄に迫る。

自治体と連携、日差しをカットするサンシェードを保育施設に無償設置する取り組みに、簡易式トイレを途上国に寄付するプロジェクトなど、得意の製品を使った活動を次々に展開する瀬戸。実は、その狙いは自社に誇りを持つ精神の醸成にあるという。かつてライバル関係にあり、統合後もバラバラだった企業風土を一つにまとめ上げる秘策とは?

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