銀座で行列の「おむすび屋」の仕掛け人は…「地域の味」を生まれ変わらせるアイデアマンだった

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8月2日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系、毎週木曜22:00~)は、銀座で大人気の“おむすび屋”の仕掛人、和僑商店ホールディングスの葉葺正幸(はぶき まさゆき)代表取締役会長をゲストに迎える。

おむすび屋「銀座十石」の魅力は、特注の型枠が作り出す“にぎらない”ふんわり感と絶品の具材。例えば、静岡で地元の人が愛する「由比缶詰所」のツナマヨや、金沢の高級料亭で使われるちりめん山椒、さらに博多からは有名食品賞を受賞した絶品の辛子高菜といった“魅力的な具材”を全国から探し出し、客を魅了している。そんな十石の目的は、新潟のおいしい米を広く食べてもらうことだった。

創業者の葉葺氏は、地元新潟の企業に就職した新入社員の頃から「社長になりたい!」という思いが強かったと明かす。社内ベンチャーとして、おむすび販売の事業に飛びつくが、単身乗り込んだ東京では全く結果が出せず、経営者として苦しみ続けたと振り返る。転換点となったのは、地元の新潟から届いた「おばあちゃんが作った味噌を使ってもらえませんか」という手紙。葉葺氏は送り主の名をとった味噌おむすび「三代目鈴木紀夫」を販売、ヒットを掴む。そして初めて、「おむすび屋は、地域に眠るおいしい食材や生産者の思いを全国に届けることができる商売だ」という、自分の商売の意義を見いだしたのだと語る。

葉葺氏は、その成功体験を元に新潟で経営難にあったいくつもの老舗を再建。2012年には「今代司酒造」、13年には味噌蔵「峰村醸造」、さらに「越後味噌」、漬け魚の「小川屋」と続く。

番組では、様々なアイデアを駆使して“地域の味”を生まれ変わらせる、葉葺氏のユニークな手法に迫る。

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