唐沢寿明が「黒い財前五郎」に?テレ東のSPドラマ&連ドラで初主演

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黒い財前五郎?『あまんじゃく』主人公・折壁嵩男(おりかべたかお)に扮する唐沢寿明
黒い財前五郎?『あまんじゃく』主人公・折壁嵩男(おりかべたかお)に扮する唐沢寿明

唐沢寿明が、2018年秋にテレビ東京で放送されるドラマスペシャル『あまんじゃく 元外科医の殺し屋が医療の闇に挑む!(仮)』と、10月期の連続ドラマ『テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマBiz「ハラスメントゲーム(仮)」』で主演を務めることが明らかになった。唐沢はテレビ東京のドラマ初主演となり、“元外科医の殺し屋”と“ハラスメント事件を解決する会社員”といった正反対な2つの役柄を演じる。

『あまんじゃく』は、唐沢が長年にわたって映像化を熱望していた、藤村いずみの同名小説が原作。法の裁きをすり抜け悪事を働く医者を、医学の知識を利用した華麗なる手口の完全犯罪で裁いていく元外科医の殺し屋・折壁(唐沢)が、社会に潜伏する大きな闇の組織に立ち向かっていく様を描いた医療エンターテインメント。『白い巨塔』(フジテレビ系)主人公の外科医・財前五郎役で知られる唐沢だが、同じ医療をテーマにした今作で、ダークヒーローとも言える主人公をどのように演じるのか、注目が集まりそうだ。監督は『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)などヒットを連発する木村ひさしが務める。

また、月曜22時枠のドラマ『ハラスメントゲーム』は、「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」など「ハラスメント」事件をテーマしたドラマ。唐沢演じる“コンプライアンス室”の室長・秋津が、社内に起こる様々なハラスメント問題を、奇抜なアイデアと手法で解決してゆく様を一話完結シリーズで描く。脚本は『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)の井上由美子、監督は『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)の西浦正記が担当する。

テレビ東京のドラマで初めて主演を務める唐沢は「数年前からテレビ東京の番組が面白いと思っていました」と明かし、「攻めていて、今、勢いがあるテレビ東京に目が行きますし、自分自身も攻めたことをやっていきたいと常に思っています」と語った。

今回、『あまんじゃく』ではコンプライアンスを超越した“殺し屋”、『ハラスメントゲーム』ではコンプライアンスを差配する“コンプライアンス室長”と、真逆とも言える役柄に挑戦する唐沢。「『あまんじゃく』は今までにない役どころですが、(ドラマは)常に新しい挑戦だと思い演じています。殺しをやるときの雰囲気とか、視聴者が思わず驚くようなシーンもあります。連ドラ『ハラスメントゲーム』は『あまんじゃく』とは役の印象が対照的で全く違います。脚本も過去に何作かご一緒した井上由美子さん。固いイメージのビジネスドラマの中に、井上さんの描くエンタメ感が散りばめられて、どなたにでも観やすい作品になると思います」とコメント。

さらに、「普通にやるのではなくて、見ている人が面白いと思えるものを作りたい。そこはこだわりたいところです。 特番、連ドラどちらも面白いです。連続して面白いものにしたいなと思っていますので皆様、ご期待ください」と自信をのぞかせている。

<テレビ東京プロデューサー・田淵俊彦 コメント>
数々の名作を産み出してきた名優である唐沢さん。中でも私にとって『白い巨塔』は文字通り金字塔だ。その財前五郎が、同じ医療をテーマにした作品の、しかもダークヒーローに近い主人公を演じたいと思っていると聞いて、「おもしろい!」と思った。と同時に「とてもチャレンジングだ」と驚いた。人間というのは成功例にしがみつこうとする生き物だ。しかし、唐沢さんは同じ医療ドラマジャンルの全く違う切り口に、敢えて挑もうとしている。そんな心意気に、「このドラマは成功するに違いない」と確信に近いものを感じた。私は「幻」となっていた原作権の行方を探し当て、映像化に漕ぎつけた。更にやるからには徹底的に攻めようと思った。特番に続ける形で、唐沢さんに全く“正反対”とも言える役柄の主人公を演じてもらったらおもしろいのではないか。そう企んだ。唐沢さんは、「おもしろいじゃないか」と賛同してくれ、「テレ東だからできるチャレンジだ」とも言ってくれた。コンプライアンスに真っ向から反するような「元外科医の殺し屋役」をやってもらった俳優さんに、間髪入れずに「コンプライアンスやハラスメントを取り締まる役」をやらせてしまう……この奔放さがテレビ東京だ。2つのドラマの共通点は、人間の「欲」や「業」。こんな尖がった企画を通してくれたテレビ東京の懐の深さにも感謝したい。以上のように、振り切った、奔放でゴージャス、かつ痛快な唐沢エンターテイメントを是非、堪能して頂きたい。

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