米・刑務所から出所後、初シャバ飯は?テレ東がガチンコ取材

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「ヤバい人たちのヤバい飯を通じて、ヤバい世界のリアルを見る」という前代未聞のグルメ番組『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の第3弾が、7月16日(月)24時27分からテレビ東京系にて放送されることがわかった。

第1弾(2017年10月)では、殺し合いを繰り返すアメリカの極悪ギャング、リベリアの元人食い少年兵、台湾マフィアの 贅沢中華など、世界のディープな人々の“飯”を徹底取材し、月間「ギャラクシー賞」を受賞。第2弾(2018年4月)では、シベリア奥地の通称カルト教団の村で暮らす人々や、命がけで国境越えを目指すセルビア難民の“飯”を紹介してきた。

第3弾の舞台は、カリフォルニア州ロサンゼルス。数多くのギャングがしのぎを削るエリアの近くに、巨大刑務所「ロサンゼルス中央刑務所」がある。その刑務所の出口で出所者を待ち伏せし、出所後初の“シャバ飯”を追う。彼らは、シャバに出たらまず何を食うのか。取材を受けてくれたのは、62歳の麻薬中毒者。足にGPSを装着しに行くところから、最初の飯までを追った。何年振りかのうまい飯に舌鼓を打ちながら、過去について口を開いた。

そして、ネパールの火葬所で一日中遺体を焼く火葬師や、流された灰の中から金を拾い暮らす少女たちに密着。インド・ガンジス河の上流、ネパールの首都カトマンズを流れるバグマティ河沿いに、ネパールヒンドゥー最大の寺院「パシュパティナート寺院」がある。ネパールのヒンドゥー教徒にとっては、死後この寺院で焼かれ灰を河に流されるのが至上である。河沿いにいくつも並ぶコンクリートの台は全て火葬場。上流に行けば行くほど、高い身分の遺体が焼かれる。表向きは無くなったはずの身分制度「カースト」は今もなお、死んでもなお、この国の人々を縛っている。

この火葬場の周りには多くの人が集まる。一日中人前で遺体を焼き続ける「火葬師」。遺体からこぼれ落ちる小銭を拾う少年。灰が流された河に入り、金歯など金になりそうなものを拾う少女たち。彼らに話を聞くと、「本、鉛筆を買えるようになった。ここでも楽しい」と語る。一方で、人が焼かれる姿を見に集まった観光客は入場料1,000円を払ってここに来る。人の死で生活する人々は何を食うのか。第3弾でも、日本人が容易に想像できないディープな人々の生活を映していく。

収録を終えた小籔千豊は、「今の社会とか、今おかれてる状況に不満がある人はこれ見てみてほしい」「9割以上悩みがふき飛ぶ」と語る。続けて、「世界にはいろんな人居ると。はっきり言って僕みたいにアホな顔して生きている日本人が知らんような、もう生きるか死ぬか、食うや食えへんの生活をしている人が世界には山ほど居って、その人たちも“食ってる”っていう、プレーンなところ戻るけど。”食ってる”なって。僕は”食ってなかった”んかなって思うというか。彼らは”生きてる”なって。僕ら日本人は”生きてなかった”んじゃないかとか。人間にとって大切なのは、“食う”ことと“家族”や“仲間”だなって改めて思いました」としみじみ。

また、上出遼平プロデューサーによると、過去の放送では「こんなのグルメ番組じゃねえ!」という指摘があったそうで、「今回はちゃんとしたグルメ番組にしました。例えばアメリカのギ ャングが刑務所内で自作して振舞う“濡れブリトー”は、視聴者の皆さんも作ってみたくなること請け合いです。包丁などの刃物も不要。IDカードやクレジットカードで代用していますし(刑務所内は刃物禁止)、使う材料もほとんどスナック菓子です(月に1度開かれる刑務所内の売店で買えるものしか使えないので)。ご家庭で真似されてはいかがでしょうか? 高カロリー高塩分がちょっと気にはなりますが」とアピールした。

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