『家、ついて行ってイイですか? 』妻を亡くした夫の行動に「泣けた」の声

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『家、ついて行ってイイですか? 』妻を亡くした夫の行動に「泣けた」の声

7月9日に放送された『家、ついて行ってイイですか? (明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、 妻を亡くしたというある男性が登場。取材によって明かされた彼の妻に対する深い想いに共感した視聴者も多く、インターネット上で注目を集めた。

同番組は、終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の家について行く“完全素人ガチバラエティ”。ビビる大木矢作兼おぎやはぎ)らが司会を務める。

新橋駅でスタッフが声をかけたのは清水さん(54)。会社員で荻窪に住んでいるという。社会人となった息子が、今年の4月から仙台へ行っているため、現在は、一軒家に1人暮らし。奥さんは50歳の頃に亡くなったとのこと。

番組では、その彼と交渉し、家までついて行くことに。到着すると庭は芝生が敷き詰められ、畑もあるなど、綺麗に整えられていた。自宅の中も掃除が行き届いており、リビングやトイレには、奥さんが生前作ったハワイアンキルトや人形などが飾られていた。

夫婦の出会いは合コンだという清水さん。25歳の時に付き合い、4年の交際を経て結婚したが、すでに奥さんをがんで亡くしていた。がんが発見されてから約2年で他界したそうで「スキルス性のたちの悪いものだった」と回顧。一度手術は成功したが、髄液に転移してしまい手の施しようがなかったとのこと。

当時、奥さんと息子の3人で住むために家を契約するも、翌月の初めに亡くなったようで、「分からないものだよ。健康な人だったからね。“俺より長生きする”と言っていた人が、一番先に旅立つとは想像もしていなかった」と語った。

闘病していた当時、自宅がもうすぐ完成するという時期だったため「新築の匂いを嗅ぎに行こう」とよく奥さんと話していたのだとか。

奥さんは家の配置をどうするかノートに書いていたそうで「カーテンは白の花柄が良い」「庭の奥は畑にする」と生前言っていたことを、現在すべて守っている清水さん。奥さんが新築に住むことができなかったことが「唯一の心残り」と言い、亡くなった数週間後に行った引っ越しは「半分意地だった」と語る。自宅を綺麗に保っているのも「意地だよね。悔しいじゃん」と言い「子どもも就職したし、いつ落ちぶれてもいいんだけど、僕の生きる糧をそこに見出すしかないのかな」と振り返った。

ネットでは、そんな清水さんの生きざまに「いいおっちゃんだなぁ」「泣けた」「男を支えるのは意地」と感動した声が多くあった。

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