低糖質ブームでブロッコリー世界シェア65%!「サカタのタネ」社長の戦略とは?

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7月5日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系、毎週木曜22:00~)は、「暮らしを変える花と野菜の100年企業 サカタのタネ」と題して放送。株式会社サカタのタネ代表取締役社長の坂田宏氏をゲストに迎えておくる。

ガーデニングブームの今、マンションのベランダで家庭菜園を楽しむ人が増えている。そんな初心者向け簡単キットから始まり、さらには簡単に栽培できる品種改良まで手掛けるのが、サカタのタネ。実は、世界シェアがブロッコリー65%、トルコギキョウ75%という知られざるグローバル企業だ。

ガーデニングブームを牽引するサカタの意外な商品がコンビニにある。「育てるサラダ」という商品で、背丈があまり高くならないよう品種改良し、ベランダや家でも簡単につくれるトマトなどのタネと肥料が入った園芸キットだ。また、これまでのトマトよりも熟していて、栄養も高い「王様トマト」が人気急上昇中。皮が堅く、流通で崩れないところも人気の理由となっている。ほかにも、トウモロコシやキュウリなどの野菜は品種改良により年々早く獲れるようになり、味も向上しているという。私たちの暮らしを変える知られざる種苗メーカー、サカタのタネの秘密とは?

サカタのタネの創業は、1913年。坂田社長の祖父、坂田武雄氏が横浜に会社を設立した。当初は、花の品種改良に取り組み、世界初の100%八重咲きのペチュニアを開発。金の20倍の値段で取引されるなど、その名を世界に轟かせた。しかし第2次世界大戦中は、経済封鎖で輸出がストップ。国内でも「花なんか腹の足しにならないからつくるな」といわれ武雄氏は社長を辞任した。戦後になってから、社長業から離れていた武雄氏が復帰。高度経済成長の波に乗り、「プリンスメロン」が大ヒット商品となる。それまで高嶺の花だったメロンの新開発は5年の歳月をかけて完成。さらに「アンデスメロン」の開発へと続いた。

坂田社長は、最近の低糖質ブームで注目を集めるブロッコリーの視察にオーストラリアへ。なぜサカタは、ブロッコリーで世界シェア65%を獲得することができたのか? その舞台裏に迫る。

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