15年で115億円を売り上げた元ホストクラブ経営者が悪徳税理士に騙され逮捕…その真相は?

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元ホストクラブ経営者の井上敬一さんが、6月28日に放送された『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系、毎週木曜24:12~)に出演。脱税で人生が転落したことを赤裸々に語った。

ホストを始める前は、立命館大学文学部哲学科哲学専攻の学生だった井上さん。母親の借金を返済するため業界に飛び込んだ。井上さんは3か月でNO.1ホストになったのだが、それには理由があるという。「“地雷を踏まない(客の嫌なことをしない)”というのが1番の強み」だと語り、まず会う女性に「何されたら嫌? どんな男が嫌?」と聞きデータを集めたのだとか。「こうすれば成功する」ではなく「こうすれば失敗しない」というの考え、のし上がったと明かした。この戦略にMCの河本準一は「哲学や」と舌を巻いた。

1日の売り上げでMAX1,600万円を記録したという井上さんは、25歳でホストクラブを経営。自身の手法をマニュアル化し、従業員に教え込んでお店も軌道に乗った。15年経営して、売り上げは115億円以上だと明かすと、出演者は驚きの声を挙げていた。

しかし、従業員に還元したいと税金を支払わなかったため、井上さんのもとに最終的に6,000万円の追徴課税がきたのだとか。儲けたお金で新規の店を出していたため返済するお金がなく、資金繰りが厳しくなって困っていた時、元国税局で働いていたという税理士と出会う。

その税理士は「真面目に払う必要はない」と言い、一度店を倒産させて井上さんに代表を退くよう指示してきた。さらに、給料についても「帳簿に載せられないから裏で貰え」と指示してきたり、節税をしたからと700万円請求されたり、めちゃくちゃな行動をする税理士。税理士の仕事ぶりもあって経営がうまくいくようになったものの、また国税が調査に来たのだとか。井上さんは税理士にクレームをつけると、相手は「大丈夫」と言い張るのみ。しかし、2か月後、その税理士が脱税容疑で逮捕されてしまう。

結局、脱税をしていたことを「知らなかった」では済まされず、井上さんは税理士と共謀して法人税を免れたとして懲役2年、執行猶予3年の刑に。あとで分かったそうなのだが、井上さんが世話になった税理士は、国税局の職員にお金を渡して情報を貰い、国税局に1度入られた会社のデータを入手。そのデータをもとに「困ってないですか?」と声をかけていたのだとか。もちろんその税理士は違法行為をしていたため、関与した20数社が起訴されることになった。

この件での追徴課税は2億円。現在は、自身の経験を生かした講演会を開くなどし、地道に返済しているという。

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