七宝家・並河靖之が求めた最高峰の美とは?現代作家が挑戦

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6月30日放送の『美の巨人たち』(テレビ東京系、毎週土曜22:00~)は、「超絶技巧!並河靖之『桜蝶図平皿』 色彩と造形が織り成す掌の美」と題して、明治期を代表する七宝家・並河靖之が追い求めた美の真髄をひも解いていく。

京都で生まれ育った並河は、生涯を賭けて情熱を七宝に注いだ天才七宝家。中でも細いテープ状の金属線で模様の輪郭を作り、その中に釉薬を入れて焼きあげる“有線七宝”を極めた作家だ。神秘の黒の輝きで名を馳せた彼の作品の中で、『桜蝶図平皿』は異色作。鮮やかな緑を前面に施し、精密な蝶の模様に桜の淡い色合い……気品あふれる佇まい。しかも100年以上前に作られたのに、出来立てのような輝きと潤いに満ちている。彼が追い求めた有線七宝の美とは?

さらに、並河の作品にはどれほどの手間と工夫が隠されているのかを探るべく、現代の七宝作家が再現に挑む。

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