坂東巳之助&中村隼人で「NARUTO-ナルト-」が新作歌舞伎に

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岸本斉史による大人気コミック『NARUTO-ナルト-』を題材とした新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』(8月4日初日~8月27日千秋楽)が、東京・新橋演舞場にて上演されることが決定。その製作発表記者会見が27日、都内で行われ、うずまきナルト役の坂東巳之助、うちはサスケ役の中村隼人、G2(脚本・演出)、安孫子正(松竹株式会社副社長)が出席した。

落ちこぼれ忍者のうずまきナルトが忍術修行や敵との戦い、そしてライバルのうちはサスケとの友情を通して成長し、忍者の里のトップ「火影(ほかげ)」を目指す様を描く本作。世界を揺るがす強大な敵としてナルトたちの前に立ちはだかるうちはマダラ役を市川猿之助片岡愛之助の2人が交互に演じる。

巳之助は「10歳の頃、今から18年前、近畿地方にある祖母の家に遊びに行きまして、帰ってくる時に祖母に電車の中で読むよう渡されたのが『NARUTO-ナルト-』の第1巻でした。それが20年の歳月を経て自分が演じることになり、とても嬉しく思います」とコメント。

音楽を担当する和楽器バンドについても「忍者が登場し、純日本的な世界が背景にありつつも、国籍がわからない要素もたくさん。いろんな要素がミックスされている中においては和楽器バンドの音楽性は歌舞伎とNARUTO-ナルト-をつなぎ合わせるにはこの上ない存在。心強く思っています」と述べ、「個人的にバンドをやっていたので、バンドと名のつく人たちとお仕事できるのを嬉しく思います」とエールを送った。

また、隼人はスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』にも出演。それを回顧しつつ、「『ワンピース』が歌舞伎になる時に実は『NARUTO-ナルト-』の方が合うんじゃないかと思っていたんです。『ワンピース』はその後大ヒット。『NARUTO-ナルト-』もそれを超えるように頑張っていきたいです」と意気込み。「小学校、中学校くらいから読んでいて、昔憧れていたヒーローを自分が、しかも歌舞伎で演じられることは嬉しいし、時代を感じております」としみじみ語った。

脚本、演出のG2も感慨深げで、「大変な仕事を仰せつかった。膨大な長さの作品。しかも歌舞伎をしょって立つだろう若い2人を使って舞台を作り上げていくプレッシャーを感じていますが、楽しみでもあります」とコメント。「反響も大きくて、どうやって歌舞伎にするんですかと聞かれることも多いんですが、私がどうやってするんですかと逆に聞き返すくらいです。2人に聞いても教えてくれない。助けてください」と照れ笑い。内容は原作を忠実に「72巻通したナルトとサスケを描くんです」と嬉しそうに話していた。

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