池松壮亮、テレ東新入社員を前に持論「抵抗がなければ伝わるものも伝わらない」

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俳優の池松壮亮が4日、都内で行われた主演ドラマ『宮本から君へ』のテレビ東京新入社員向け特別試写会にサプライズ登壇。研修も兼ねてやってきた新入社員たちを前に、「できれば来たくなかった」とボヤき「はっきり言って僕から学ぶことはないと思います。僕からは学ばないほうがいいと思います」と話して会場を笑わせた。

本作は、1990~94年に「モーニング」(講談社)に連載された、新井英樹氏による名作漫画が原作。文具メーカー・マルキタの新人社員で、恋にも仕事にも不器用な宮本(池松)が、営業マンとして、人間として、成長していく姿を描いていく。この日は「宮本から君へ」のエンディングテーマを歌うアーティストのMOROHA(アフロ、UK)、原作者・新井氏も出席。会場にはテレビ東京の新入社員18人が集まった。

池松は会場に来たくなかった理由として「原作者に会うのは緊張するんです。原作者の前で(演技を)見てもらうというのは……」と照れくさそうにコメント。「それに漫画家と俳優でこんなにオレンジの髪したのが新入社員の方を前に何言えばいいんだろうって。職種がかなり違うので……」と困り顔!?

また、会場からの“まじめな質問”に対して「大丈夫? 言わされていない?」と逆質問する一幕も。新入社員から「俳優さんは怒ったり泣いたり表現する感情の幅が激しいですけど、わたしは(感情を表に出すのが)できなくて……。池松さんは最初から抵抗無かったですか?」と問われると、「今でも抵抗がある」とコメント。

それについて、「抵抗がなければ伝わるものも伝わらない。下品な表現になってしまう。人前で泣いたりすること自体、非日常的だし、僕は普段人前で泣いたりすることもない。恥ずかしいとかみっともないとかそういう気持ちを踏まえた上で感情表現をしたほうが伝わると思います」と持論を紹介した。

今回演じた宮本については以前から憧れがあったといい、「自分は、ああいうふうにはなれなかったんですよ。シンボリックな、こうありたかったという象徴のような存在」と説明。「だから原作も好きでした。なれなかったがゆえにこういう役に挑戦してみたいなって今回思ったんです」と話していた。

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