大人気「サラダチキン」を生んだ会社、ヒットの裏に東日本大震災も…

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3月15日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系、毎週木曜22:00~)に、大人気の「サラダチキン」を生んだ会社「アマタケ」の4代目社長・甘竹秀企が登場する。

若い女性から圧倒的な支持を受けて人気を博している「サラダチキン」。鶏の胸肉を加工した商品で、特徴は、何と言ってもヘルシーさにある。1パック食べても100キロカロリーで、なんとおにぎりの半個分。この商品を日本で初めて生み出したアマタケには、新しい商品を続々と生み出せる秘密があった。それが社是でもある“ひと手間”をかける経営戦略だ。アマタケは、鶏肉の加工、新商品の開発などをする際、必ずこの“ひと手間”の工夫を追加することで「より美味しく」「より安全に」「より健康に」を実現して、新商品開発を進めているという。

家畜用飼料の販売会社として1952年に創業したアマタケ。創業者の甘竹久は、事業を養鶏業などにも拡大させ、家業を鶏肉の総合メーカーへと変貌させた人物だ。現社長の父である3代目社長の時代には「より自然の風味を味わってもらいたい」と抗生物質を使わない飼育を実現するなど、アマタケは各世代で新しいことに挑戦してきた。しかし、時代を超えて順調に存在感を増してきたアマタケに転機が訪れる。それが、2011年3月11日に起こった東日本大震災だ。岩手の大船渡に本社と工場があったアマタケにも津波が直撃し、本社も工場も水没する大きな被害を受ける。当然、売り上げは激減し、会社は倒産寸前にまで追い込まれたという。そんな苦境の中で、秀企社長が下した決断こそ、他のメーカーが取り組んでいない「ひと手間を必ず加える」という戦略だった。その戦略で秀企社長は、どん底にあったアマタケを、ヒットを続々と生む企業へと生まれ変わらせたのだ。

そして、震災を通して、もう1つ重要なことに気付かされたという秀企社長。それが「会社として社員や地元を大切にする」という信念だ。業界にさまざまな革新を生んできたアマタケが打ち出した“社員の幸せを徹底的に追求する”という新戦略、その舞台裏に迫る。

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