北京五輪エラーのG.G.佐藤、現在は「接待野球でフライを落とすと喜ばれる」

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元プロ野球選手のG.G.佐藤が、3月8日に放送された『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系、毎週木曜24:12~)に出演。2008年に開催された北京五輪でのエラーについて振り返った。

佐藤は、西武ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)に所属していた年俸1億円のスター選手。2008年に北京五輪の日本代表に選出されたが、準決勝や3位決定戦などで3つのエラーをしてしまい、メディアから総バッシングを受けた。

佐藤は「普通はゆるやかに辞めていくんですけど、あの1回でガーンと(落ちた)。ジェットコースターです」と振り返る。当時のことを知らない若い出演者もいるため、MCの名倉潤は「(北京五輪を)家で何人かで観てたんやけど、まぁみんな罵倒して“何してくれてんねん”って。国民全員がそうなった」と説明した。

3つのエラーについて、佐藤は「1回目はトンネルをして、2回目と3回目は普通のフライを落としたんですね。それが全部得点につながっちゃったんですよ」と述懐。また「打てなければ家族を養っていけなくなるから、シーズン中からプレッシャーをかけてやっていた。だからオリンピックでも大丈夫だと思っていました」と語った。しかしその場に立つと佐藤のみならず、メンバーのほとんどが緊張していたそうで「ダッグアウト(選手の控え席)の裏で、村田修一、稲葉(篤紀)さんや新井(貴浩)さんとかスーパースターじゃないですか。でも、みんなすごく緊張されていたんですよ。それを見て、もらっちゃいました」と明かし「実は吐いている選手もいたんです」と振り返った。

準決勝で大エラーをしたのにもかかわらず、次の3位決定戦でも先発メンバーに名を連ねた佐藤。「星野監督にこれだけは謝りたいんですけど、前日に2個エラーしちゃって、金メダルを逃しました。その時点で気持ちが切れちゃったんですよ。だから“明日は使われるわけがない”って思っていたのにスタメンでした」と回顧。心の中では「ウソでしょ! ムリだよ!」と思っていたそうなのだが、「行くしかない」と試合に向かったという。後に聞いた話によると「(星野監督が)“佐藤の野球人生をダメにしないためにも俺はすぐチャンスを与えた”と言っていたそうです」と語り「だから、準決勝のエラーは全力で臨んで2個エラーしたので後悔していないです。ただ、次の日の試合は準備が100%じゃなかったので、そのエラーに関してはめちゃくちゃ後悔しています」と悔やんだ。

現在、佐藤は野球と離れ、一般企業のサラリーマンとして営業をしているそう。建築関係に勤めているといい草野球も多いのだとか。「接待野球もあって、わざと(フライを)落としてあげると超喜ばれるんですよ」と出演者らを笑わせた。

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