主人公・朝倉リク/ウルトラマンジード役を演じていた俳優・濱田龍臣さん

『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』が3月10日(土)より全国公開される。これを記念して、昨年末まで放送されていた『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)で主人公・朝倉リク/ウルトラマンジード役を演じていた俳優・濱田龍臣さんにインタビュー。

5歳のときから「ウルトラマンになりたい」という夢を持っていた少年は、10歳で映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』に主人公の弟役として出演すると、16歳で『ウルトラマンジード』の主人公に抜擢され、夢を叶えました。当時を振り返り「少し早いなと思った」と率直な胸の内を明かした濱田さんに、溢れ出る「ウルトラマン愛」や俳優として心掛けていることなど、たっぷり語っていただきました。

――『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』の公開が近づいてきましたが、ドラマとの違いで意識したところなどはあったのでしょうか?

あまりなかったです。7カ月撮影してきたものの続きにあるものなので、映画だからといって、あえて違いを感じているわけではないので。

――坂本浩一監督からも映画だからと特別にお話はありましたか?

それもなかったですね。TVシリーズ本編でもお芝居の方向性をがっつりと決めるのではなく、キャラクターについて、それぞれが自分なりに考えたものを持ち寄って作り上げていった感じなので、そこは映画でも踏襲しています。

――濱田さんが考える朝倉リクとは?

実はリクに対して役作りというのはあまりしませんでした。と言うのも、基本的にリクと自分は、物事に対してポジティブな面だったり、特撮好きだったりと似ているところが多かったので、自然と役に入り込めました。

――長い期間同じキャラクターを演じるということはいかがでしたか?

役柄にもよると思いますが、朝倉リクという役はすごく楽しかったです。映像化される部分は、その人の人生の一部分を切り取っているのですが、2クールにわたってやらせていただいたことで、描かれている前後も考える時間がありました。より深く役柄に寄り添えるのはとても充実した時間です。

――沖縄ロケでのエピソードはありますか?

9日間ぐらい行っていたのですが、真夏の沖縄だったので、とにかく暑かったです。普段僕は顔に汗をかかないのですが、このときは病気になってしまったのかと思うぐらい汗をかきました(笑)。撮影は17時ぐらいに終わっていたので、夜はよくほかのキャストの方々にご飯を食べに連れて行っていただきました。

――本仮屋ユイカさんと対峙するシーンが多かったですが、共演してみていかがでしたか?

すごく不思議な方でした。普段はほんわかしているのですが、お芝居になるとスイッチが入るのです。現場でも分からないところははっきりと聞いていましたし、とても勉強になりました。

――ウルトラマンになるのが夢だとお聞きしたのですが、夢が叶ったときのお気持ちは?

言葉にするのは難しいのですが、まずはお話をいただいたときは「少し早いのかな」と思いました。「ウルトラマンになりたい」と言っていたのは5歳ぐらいのころで、小学校4年生のころに『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』で主人公の弟役の話をいただいたのです。すごく嬉しかった一方、違う役で出演したので、ウルトラマン自体にはなれないのかなという思いもあったのです。そのときも家族で「また20代後半になったらチャンスはあるかもね」という話をしていたので、16歳のとき、主人公の話をいただいたときは「えー!本当なのかな」と思っちゃいました。

――濱田さんにとってのウルトラマンの魅力とは?

小さいころはあまり深く考えていなかったのですが、いまになって思うのは、ウルトラマンというのは永遠であり普遍的な正義の存在である一方で、地球人に憑依していていろいろな苦悩も抱えているところがあり、すごく人間味溢れるヒーローという部分が好きなのだなと。人間に近い考えを持ちつつ、人と人ならざるものがリンクしている部分にも魅力を感じます。

――ヒーローを演じるうえで、普段の生活で気を付けていることはありますか?

子どもたちの模範にならなければという思いはありますが、リクの服装がかなり個性的なので、私服でいるとき気づかれないのです。他のヒーローを演じている方は、よく気づかれるという話を聞くのですが、僕は一切ないです(笑)。

――現在17歳で、本作をはじめ現在放送中の『モブサイコ100』でも主演を務められていますね。

主演といっても、どの作品でもあまり気持ちは変わらないです。心掛けているのは、一度お仕事をしたキャストやスタッフの方から「もう一度濱田と一緒に仕事したいな」と思われる役者さんになりたいということですね。そのためにしっかり周囲をみて、自分のできることを精一杯やろうという気持ちで臨んでいます。

――濱田さんは子役から活動されていますが、子役じゃなくなる境界線はどこだと思っていますか?

求められるものの違いかなと思いますね。子役は、カメラの前で怖気づかずにセリフが言えますということができれば基本的にはOKなのだと思います。そのうえで自分の感情をしっかり出せるのがベストという考え。でも役者という段階になると、それはできて当たりまえ。違いはその部分かなと思います。でもいまは子役のレベルが上がっていて、境界線は曖昧になっている気がします。

――ご自身が子役じゃなくなったなと感じたのはいつごろですか?

小学校高学年ぐらいのとき、自分でもしっかりお芝居について考えなくてはいけないなと思い始めて、そのころから現場の近くに一人で行って、マネージャーさんと合流して現場に行くということをはじめました。

――いよいよ映画公開が近づいていますが、いまのお気持ちは?

まずは『ウルトラマンジード』という作品に全力で取り組んでいきたいです。その後、役者としてさらに成長できればと思っていますし、新たな夢や目標も見つけていきたいです。

(取材・文・写真:磯部正和)

この記事のライター

磯部正和

雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

秋元康プロデュースによる、『ラストアイドル』(テレビ朝日系、2017年8月に放送開始)で活動を開始した、ラストアイドル2期生アンダーの白石真菜(しらいし・まな)。 ライブでも出番の少ないアンダーメンバーとして活動してきた

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