五輪前に何があったのか?「下町ボブスレー」の“真実”が明らかに

公開: 更新:

2月27日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系、毎週火曜22:00~)では、「下町ボブスレーの“真実”」と題し、10か月にわたる独占密着から見えてきた“知られざる真実”を伝えた。

“氷上のF1”ともいわれるボブスレー。そのソリの開発には、フェラーリ、BMWなど、世界の名だたるメーカーも参戦し、巨額の資金を投じてしのぎを削っている。そこに、ニッポンの町工場が技術を結集して挑んだ「下町ボブスレー」。2014年のソチ五輪では日本代表に採用されなかったものの、その後、ジャマイカ代表とともに2018年平昌五輪を目指していた。

しかし、開幕を目前に控え、事態は急変。ジャマイカ代表が、「下町のソリを平昌五輪で使用しない」と通告してきたのだ。4年越しの夢は、実現目前でまさかの結末に……そこに至るまでに、一体何があったのか?

「下町ボブスレー」のリーダーは、町工場を営む細貝淳一さん。ソチの雪辱に賭ける職人など40社の技術を結集し、最新のソリは完成した。昨年の11月には、カナダのウィスラーで行われた北米選手権で、ジャマイカの女子代表ジャズミン・フェンレイター選手が乗り込み、2位を獲得と良好な滑り出し。しかしその後、成績は安定しなかった。

そんな中、12月にドイツのヴィンターベルクで行われたワールドカップで、不測の事態が……。なんと、フェンレイター選手が乗っていたのは下町のソリではなく、BTCというラトビアのメーカーのソリだったのだ。輸送機関のストライキで下町のソリが届かなかったから、というのが理由だ。

しかし、その日を境に、ジャマイカ側の「下町ボブスレー」に対する評価は厳しさを増していく。「遅い」「振動が多い」などの指摘を真摯に受け止め、突貫でソリの改良を進める町工場の職人たち。

そして1月、BTCと下町のソリを比較するテストが行われた。タイム計測の結果は、「BTCの方が2秒以上速い」。その時、カメラは“知られざる事実”を捉えていた……。

PICK UP