池上彰、ビートたけしと対談実現も「面白くなかった」と不満顔?

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3月18日(日)から22日(木)にかけて『BS民放5局特別企画 池上彰の5夜連続BIG対談』が放送されることが決定。このほど、4夜目に組まれた『池上彰×ビートたけし』の収録が行われ、対談を終えたばかりの池上彰とビートたけしが取材に応じた。

『池上彰の5夜連続BIG対談』は、BS民放各局が枠を超えてタッグを組み、いま最も旬なジャーナリスト・池上彰が、各界で活躍する「知の巨人」5人と、日本の過去・現在・未来について語り合う対談番組。第1夜(3月18日放送・BSフジ)は脚本家・橋田寿賀子、第2夜(3月19日放送・BS朝日)は歌手・俳優・演出家の美輪明宏、第3夜(3月20日放送・BS-TBS)は歴史学者・磯田道史、第4夜(3月21日放送・BSジャパン)はビートたけし、第5夜(3月22日放送・BS日テレ)は久米宏が、池上と熱い議論を交わす。

たけしとのトークテーマは、「1、テレビは死んだのか」「2、ネット時代の生き方」「3、政治家の品格」「4、あの事件の裏側」「5、平成とはどんな時代だったか」「6、変わりゆく世界とニッポン」という6つ。

二人だけでじっくりと話すのは初めてだったというたけしと池上だが、開口一番、池上は「BSジャパンはなにを話してもカットしないと言っていたのですが、たけしさんがギリギリをわきまえて話していたので、あまり面白くなかった」と先制パンチ。そんな池上の発言に、たけしは「最近は条件反射的に“ヤバいな”って考えちゃうんだよね。まあ、どうせ話しても放映されないんだろうなって思っちゃうことが多いからな」と苦笑いを浮かべていたが「でも、違う仕事をしている人とアカデミックな話をしながら、お笑いを入れるのが好きなんだよね」と池上との対談を堪能した様子だった。

また、テレビとインターネットというテーマについて、たけしは「テレビの評価は視聴率ということになっているけれど、数字が悪い作品でも、街では褒められることがある。それこそテレビ東京で放送した(自身主演の)『破獄』というドラマなんて、視聴率はそれほどでもなかったけれど、賞をもらったしね」と既存の価値観へ疑問を投げかけ、インターネットについては「ネットのお笑い、例えばYouTubeみたいに15秒で完結するものって、ただおかしいだけ。古典落語みたいな筋道を立てて笑わせるようなものはできないよね」と“お笑い”という視点から問題点をあげた。

こうした番組がBSで放送されることに対しては、「正直BSって規制が緩いなと感じるよね、スポンサーつかないのかな」と毒ついて周囲を笑わせると「好き勝手やっても許してくれるから、やりやすいよ」と笑顔を見せる。一方の池上も「大人の視聴者が多い印象ですよね。たけしさんが毒ついても、BSの視聴者は笑ってくれるのかなと思う。この対談もテレビの悪口言っているようだけれど、2時間話を聞いていると、テレビやお笑いを愛しているんだなということが分かります」とBSだからこそ、じっくり語り合うことができることを強調していた。

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