中村蒼、橋本マナミとのラブシーンは「リラックスして」

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BSジャパン現代ドラマ枠、連続ドラマJの第2弾三島由紀夫原作『命売ります』(1月13日スタート、毎週土曜21:00~)の完成披露試写&記者会見が9日、都内で行われ、主演の中村蒼が登壇。本作の見どころや主人公を演じる上での葛藤、また第一話でゲスト出演した橋本マナミとの大胆なラブシーンの感想などを明かした。

三島由紀夫の同名原作を初映像化した本ドラマ。中村は広告代理店に勤め、経歴、収入など何不自由ない生活を送るなか、突然自殺を決行するも失敗し、「命を売る」ビジネスをスタートさせる主人公・山田羽仁男を演じる。

中村は三島作品のドラマ化について「三島さんの小説は、僕みたいな小説を読みなれていない人には難しい作品が多いんですが、今回の作品は僕にも読みやすく、エンターテインメント性が強い作品になっています」と紹介。主人公の羽仁男を演じるにあたっては葛藤があったとも言い、「最初は主人公がどういう人間かなかなかつかめなくてどういうふうに演じたらいいか頭を悩ませた」とコメントした。

また、無機質で感情を表に出さない羽仁男を当初はなかなか愛せなかったというが、「物語が進んでいくにつれていろんな人の死を目の前で見て、生きるってどういうことかを感じ、羽仁男が人間的な温かさ、人間らしさを取り戻していくのがわかってくると、自分もそんなふうに演じていけばいいんだ」と思ったといい、「回を追うごとに人間味が増していく羽仁男に、僕自身も共感したり、理解できるところがたくさん出てきて愛せるようになっていった」と笑顔を見せた。

第1話では、中村とゲスト出演する橋本との濃厚なラブシーンも見どころのひとつとアピール。「羽仁男からしたら死ぬための過程で行うシーンで、(心をフラットにして)他のシーンと変わらず演じたんですが、ああいう現場はやっぱり独特の雰囲気がありますね」と照れ笑い。橋本とはそもそも面識があったといい、「前に一緒に共演したこともあるのでリラックスしてやれたかな」と感想を述べた。

会見には共演者の前田旺志郎、田口浩正、YOU、田中泯、主題歌を担当した和嶋慎治(人間椅子)も出席したが、第2話で「お母さんに殺されてくれ」と羽仁男に依頼をしてくる高校生役を演じた前田も会見で生き生き。「『命売ります』というタイトルがまずどういうことやろうって思ったんです。とても重くて難しい内容だなというのが第一印象。でも台本を読んでいくうちに、一番最初に思ったほど、重くないなって思えるようになった」と感想を述べていた。

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