日本三名鐘の1つ・三井の晩鐘、一般人が異例の鐘つき

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テレビ東京系にて12月25日(月)19時より『世界!ニッポン行きたい人応援団』スペシャルが放送。“日本三名鐘”の1つ・三井の晩鐘を、初めて一般人がつく様子を取材する。

同番組は、“ニッポン愛”がスゴすぎる外国人をニッポンに招待し、彼らがニッポンで夢を叶える瞬間に密着するバラエティ。今回は、インターネット動画を見て以来、ニッポンの鐘をこよなく愛しているというアメリカ人男性が登場。「いつかその鐘の音を直接聞いてみたい」と憧れ続けた、滋賀県・大津市の三井寺へ彼を招待する。

三井寺は、数ある鐘のなかで「日本三名鐘」の1つに数えられるほど美しい響きを持つ。大晦日には除夜の鐘の行事も行われるほか、毎夕5時頃、美しい鐘の音が市民に時を告げる。これは「三井の晩鐘」として知られ、古くから地域の人に親しまれ、その風景は歌川廣重の浮世絵「近江八景」にも描かれた。現在も、環境庁による「残したい日本の音風景100選」にも選定されている。

この長い歴史ある夕刻の鐘をつけるのは、寺の関係者だけ。しかし今回、アメリカ人男性の鐘に対する熱い思いを知った住職が「せっかくお越しいただいたので、ついてもらいます」と特別に許可してくれた。この夕刻の鐘を一般の人がつくのは、初めてのこと。男性は、「人々がこの音に魅了されるのがわかる」と感動もひとしおで、目に涙を浮かべた。

ほかにも、鐘の製造現場を訪問。江戸時代創業で、日本の鐘(梵鐘)の国内シェア7割を占める老子製作所(富山県高岡市)で、経験豊かな職人技を見学する。銅を溶かしてつくられる鐘は完成までに最低でも3か月、長いものは1年かかるそう。ゲストの徳光和夫は、「鐘の歴史、音色の深さなど、ここまで生きてきて全く知らなかった」と語っていた。

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