元人気ジョッキー、競馬でヤジを飛ばすおっさんに苦言

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元ジョッキーの藤田伸二氏が、12月21日に放送された『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系、毎週木曜24:12~)に出演。競馬界の裏側を明かした。

通算1918勝、G1レースを17度も制し、2015年に惜しまれつつ引退した藤田氏。その輝かしい実績についてMCの河本準一は「生涯どれくらい稼いだか自分で把握できていますか?」と質問。藤田氏は「大体25億くらいは稼いでいると思います。賞金総額でいうと約400億円」とあっさりと回答し、河本らを驚かせた。

賞金の割り振りは、馬主が80%、調教師が10%、ジョッキーと厩務員が5%を分け合うのだとか。藤田氏曰く、ジョッキーより調教師の方が賞金が高いのは、毎日馬の世話や調教を行うためであり、ジョッキーは1日に何レースも騎乗し、細かく稼げるからだと言う。ちなみに藤田氏は土日の2日間で20頭ほど騎乗し、1,000万円稼いだこともあったそう。

海外の競馬では賞金の額が違うようで「日本で1番賞金が高いレースは“ジャパンカップ”の3億円。ジョッキーは5%なので1,500万円ですよね。ですが、僕がドバイワールドカップへ乗りにいった時、鼻差で2着になったのですが、海外のレースは10%貰える。だから2着でも賞金が1億7,000万円あったので、1,700万円獲得できました。日本でジャパンカップを勝つより、ドバイで2着の方が賞金は高い」と明かした。続けて「だけど、そのレースの1着の賞金が4億9,000万円あったので、3,000万円が鼻差で逃げていった」と悔しそうに振り返った。

他にも、藤田氏は「別に“馬券を買ってください”と頼んでもいないのに、勝手に買ってめちゃくちゃ怒っているヤツとかいるじゃないですか。だいたいスタンドとかでヤジを飛ばしているおっさんとか絶対100円くらいしか買っていないんですよ」と毒舌で、スタジオを爆笑させる。続けて「パドックで回っていても“落ちろ”だの“死ね”だの言ってくる」とマナーの悪さについても言及した。

こうした歯に衣着せぬ発言で競馬界を盛り上げてきた藤田氏だが、引退した理由について“エージェント制度”が導入されたことがきっかけになったと語る。騎手本人に代わって代理人が騎乗の交渉を行う“エージェント制度”があることで、馬主に直接交渉することができなくなり、強い馬に乗ることが難しくなったそう。「別に腕は落ちていないのに成績が悪くなるのが嫌だったので、いい時にパッと辞めてしまおうと思った」と藤田氏。続けて「いい馬に乗るからいい競馬が出来るのであって、走らない馬に乗ったら僕でも武豊さんでもダメなものはダメですよ」と競馬理論を語っていた。

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