西田敏行×鈴木京香×寺尾聰、浅田次郎原作『琥珀』を脚本・岡田惠和でドラマ化

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西田敏行寺尾聰が初めて“シーン共演”を果たす、浅田次郎ドラマスペシャル『琥珀』がテレビ東京系列にて9月15日(金)21時より放送される。

本作は、歴史小説から現代小説まで幅広く執筆し、多くの読者を魅了し続けている直木賞作家・浅田次郎の同名小説が原作。“蜃気楼”で有名な北陸・魚津を舞台に、不器用な大人たちが織りなす、サスペンスフルな展開が時に切なく、心に迫るヒューマンドラマとなっている。

[あらすじ]米田勝己(西田)は、存在感の極めて薄い巡査部長。定年を目前に控えているが、年下の上司・萩尾(春風亭昇太)に、退職日まで来ても来なくてもいいと言われてしまうほどだ。そんな時、偶然手にした小冊子に「琥珀」という小さな喫茶店の紹介記事があり、それを見た米田は急きょ翌日から有休を取ることを決め、その足で新幹線に乗り込む。降り立ったのは、富山県魚津駅。シャッター街と化した商店街で小冊子に載っていた「琥珀」を前にした米田は、なぜか25年前の未解決事件「吉祥寺・放火殺人事件」の資料を手にしていた……。

店内に入り、どこか哀しげな目をしたマスター・荒井敏男(寺尾)に珈琲を注文した米田。たどたどしく話しかけると、荒井も米田の視線を感じて会話に応じる。そこへ、港の漁協で働く人妻で、唯一の常連客・平井幸子(鈴木京香)が現れる。お気に入りの席を米田に取られ、不満げな幸子に席を譲ると、幸子は矢継ぎ早に質問攻撃を始める。普段は無口なのに、職業を隠しつつ身の上を語る米田。そんな米田に幸子は民宿を紹介すると言い、2人は店を後に。その姿を見送った荒井は、住まいの2階へ上がっていき、亡き妻の仏壇しかない質素な部屋の中で妻の写真に「ごめんね」と語りかけるのだった。

その頃、幸子は、荒井が20年ほど前ふらっとこの町に現れ、喫茶店を開いたことを米田に明かしていた。当初は繁盛していたが、新たにできた店に人が流れ、今も客はまばら。しかも、この町に来たのは悪いことをしたからなのではという噂が流れていたという。民宿に到着し、また「琥珀」で再会することを約束する2人。しかし幸子はひとりになった途端に笑顔を消し、自宅へ向かう。それぞれが抱える闇を感じながら、3人は徐々に交流を深めていく。そんな彼らを待ち受ける運命とは……。

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