元日本代表監督のジーコが、27日放送のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京、毎週日曜11:00~)にゲスト出演。番組MCの勝村政信皆藤愛子、そして、番組アナリストで鹿島アントラーズ時代の愛弟子でもある秋田豊と共に、日本代表監督時代を振り返りながら、日本サッカーへの提言を行った。

かつてブラジル代表としてセレーゾ、ファルカン、ソクラテスと黄金のカルテットを形成し世界を席巻したジーコ。来日すると、鹿島アントラーズの礎を築き、2006年には日本代表監督としてドイツワールドカップで指揮を執った。そして2016年、日本サッカー界への多大な貢献が評価され殿堂入りを果たした。

まず、ジーコのプレーの話題になると、秋田が「パッと見た瞬間、点を取るために何が一番良いかのプランを常に持っていた。これが世界だと感じた」と語ると、ジーコはその根底に“基本的な技術の大切さ”があると発言。フラメンゴの下部組織時代を振り返り「トラップ、ドリブル、フェイントといったサッカー選手にとっての基本的な技術を何度も練習して自分のモノにしました。難しいことより、基本をしっかりやってきたことが自分の土台になっています」と明かし、しっかりとした基礎が重要であることを伝えた。

そして、日本代表監督時代の話題に。中村俊輔、中田英寿、稲本潤一、小野伸二によって形成された“日本版・黄金のカルテット”について「誰もが見たいと思ったメンバーを一緒にグラウンドに立たせてくれた。たくさんのサポーターが喜んだと思う」と秋田が語ると、それに対してジーコも「自分も見たかったんだ」と笑顔を見せ、「海外からの招集やケガの問題もあり上手くはいかなかったけれど、今でもあれがベストだったと思っている」と話した。

また、代表監督時代の戦績が37勝16分19敗と歴代監督の中でトップの勝数を誇るジーコ。勝率は50%を超えてはいるものの、特別高いとは言えないが「どんな相手とやったかを加味しなくては意味がありません。7点、8点取る相手に勝っても何にもならないですから。だから常に強いチームと戦うことを要求していました」と語り、「超一流国との対戦は大げさに言えば、もし負けても勝負をしたなら良い」と持論を展開。すると秋田は「ジーコさんだからブラジル代表やアルゼンチン代表がやってくれた」と振り返り、ジーコは「実際にそれもあったのかもしれないですが、強い相手との対戦から得る経験は後になって絶対に活きます。そういう意味では自分も役に立ったのかもしれないですね」と続けた。

また、勝村が「他の代表監督をやっていますが、国や民族で戦い方は変えるのですか?」と質問すると、「どの国のどんなサッカーでも最終ラインは4枚がベスト。これだけは譲れない!」とジーコの監督哲学を披露。そのジーコが日本代表監督になったのは02年W杯後。前任のトルシエ監督がフラットスリーで最終ラインは3枚だったことを考えると、興味深い発言とも思える。そしてさらにジーコは続ける。「特に守りに関してはある程度グループ戦術が必要で、その上で選手個人の自由性を認めて個人の能力をプラスする。そういうサッカーを目指していました」と明かした。また、昨今の複数ポジションをこなせる選手が好まれる傾向に疑問を投げかけ、4度のバロンドール(世界年間最優秀選手)に輝いたクリスティアーノ・ロナウドを例に出し「彼が中盤でパサーになってもある程度のレベルの選手にはなるでしょうが、バロンドールを4回もとっていないと思います。選手個人の能力を指導者がいち早く見抜き、その個性を活かす形で試合に使ってあげるのが本来の姿」と力説した。

そして、ロシアワールドカップ出場をかけた大一番を迎える日本代表に対して、Jリーグ創成期から日本を見続けてきたジーコが、克服しなければならない大きな問題があると指摘。技術とセンスは成長したものの、メンタルには大きな問題があると明かし、「例えば日本のペースで試合をしていても1点取られると、そこまで落ちてしまうのか? と思うくらい別のチームになってしまう。この問題を改善しないと大きな大会で勝ち抜くことはできません」と言って、これこそが日本サッカーの一番の問題だと語っていた。

球界のスーパースター現る メジャーリーグで日本人初となる4番打者をつとめたスーパースター・新庄剛志選手。 以前の現役時は、敬遠の球を無理やり打ってサヨナラヒットにしたり、球宴史上初のホームスチール(単独)を決めたりと、予測できない型破りなプレイを次々と生み出していきました。 新庄剛

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