石黒賢、俳優業と“武士”に共通点「いつ仕事が来るかわからない不安」

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石黒賢笛木優子が、BSジャパンにて4月4日よりスタートする火曜ドラマ『山本周五郎時代劇 武士の魂』(毎週火曜20:00~)の第1話「大将首」に出演。22日、栃木県の日光江戸村にて行われた取材会で、演じる役柄についてや、作品の見どころなどを語った。

2015年4月より、「松本清張ミステリー時代劇」「山本周五郎人情時代劇」「男と女のミステリー時代劇」「人形佐七捕物帳」と、2クールごとに見ごたえのある時代劇作品を放送してきた「火曜スペシャル」枠。2017年4月からは「火曜ドラマ」枠と名前を変え、放送時刻を1時間繰り上げて送られる。

『山本周五郎時代劇 武士の魂』は、「山本周五郎人情時代劇」での山本周五郎ならではの哀愁溢れる町人・庶民の人情物語を、今回は「武士とその家族」に焦点を当てて映像化。第1話「大将首」では、浪人の池藤六郎兵衛(石黒)と、その妻・文江(笛木)の“夫婦の絆”が描かれる。

石黒演じる六郎兵衛は、剣術の達人でありながら、なかなか仕官先が見つからず、浪人を続けている男。この役について、石黒は「長年役者をやっておりますが、時代劇の経験があまりなくて。町人だったり、岡っ引きだったりを演じることが多く、武士の役は久しぶりです。“武士は食わねど高楊枝”という言葉がありますが、武士は基本的に清貧であってほしい。誓約とか我慢が多い方が人間として中身が充実していくのではないかという気がしております。自分のやりたいことも貫き通せずあがいている男ということが上手く出せれば良いと思います」と意気込みを語った。

そんな六郎兵衛を懸命に支える妻・文江について「愛に溢れている女性」と印象を明かした笛木。生活が苦しく、酒代を工面するために自らの髪を切ってお金にしたという設定については「私にはない部分なので、見習わなくては」と話した。

また“武士”という職業を、石黒は「浪人なので、役者と似ている部分があるかもしれません。まだ召し抱えられていないので、職にありつけないというか、いつオファーが来るかわからないといった意味での不安みたいなものは、俳優も抱いている認識だと思います」と語り、自身の俳優業との共通点を感じている様子だった。

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