「便利」に潜む“闇”…24時間営業やネット通販はどこまで必要か?

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2月21日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系列、毎週火曜22:00~)は、「その“便利”、必要ですか?」と題し、深夜でも食事や買い物ができる「24時間営業」や「ネット通販」の“便利さ”の裏側に潜む課題や問題を追い、「便利」はどこまで必要かを考える。

20~40代女性に人気のファッション通販サイト。神奈川県内にある運営会社の広大な物流倉庫ではさまざまな効率化が行われ、午前中に注文すると最短で翌日に商品が届く「即日配送」、さらに「全品送料無料」を実現している。少しでもライバル他社より見劣りすると客を奪われてしまうといい、発送までのスピードを少しでもあげようと、日々、頭を悩ませている。

そんな中、飲食業界では「ロイヤルホスト」「ガスト」などが、24時営業を取りやめると発表。しかし、全国に1500店舗を展開する、業界第2位のドラッグストア「ウエルシア」が時代に逆行するかのように「24時間営業」に商機を見出していた。2015年から、それまでの「深夜0時」までの営業を延長し、24時間営業への転換を開始。池野隆光会長は「24時間営業を行い、地域に寄り添った店舗を作ることが他社との差別化になる。10年後を見据えたとき、今の姿のまま薬局では生き残れない」と狙いを話す。カギとなるのは、薬剤師の存在。薬剤師がいないと販売できない薬や、処方箋がないと買うことができない薬を求める人のニーズは大きいという読みだ。早速、店に薬剤師を24時間配置したが、人材不足や深夜時間帯の売り上げが赤字になるなど、次々と課題が……。果たして「24時間薬局」は、望まれるサービスなのか? それとも“過剰サービス”なのか?

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