「日本人はどこから来たのか」祖先の日本列島大移動には“知られざる過去”が…

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テレビ東京系列にて12月28日(水)の10時30分から、“日本人はどこから来たのか”という問いに答えるために集まった強者たちの挑戦を、数か月にわたり追いかけた特別番組『「日本人はどこから来たのか?」“実験航海”3万年前を徹底再現』が放送される。

“日本人はどこから来たのか”という大きな謎を解き明かすため、これまでに蓄積されてきた膨大な遺跡データを調べていると、3~5万年前に起こった祖先たち(ホモ・サピエンス)のアフリカから日本列島までの大移動に“すごい過去”があったことが判明。それは、人類が海を越えて島に進出しはじめた最古段階の重要な証拠が、この日本列島にあったということ。最初の日本列島人は、3万8000年前頃に対馬の海を渡って来たという。

そして近年、沖縄の遺跡調査が進んだことから、琉球列島には「3万年前のハイレベルな航海」があったことがわかった。当時の台湾はアジア大陸と陸続きだったが、祖先たちはそこから何らかの舟を出し、100km以上先の見えない琉球列島へ向かう航海に出発。それはおそらく世界最大の海流である黒潮越えを要する、たいへん困難な航海であったはず。祖先たちはどうやってそれを成し遂げたのか。そもそもなぜそんなことに挑戦したのか。その謎に迫るため、海部陽介(国立科学博物館人類史研究グループ長)と、24名の多彩な分野の一流研究者・エキスパートたちが集結し、「3万年前の事実」を追求する実証実験プロジェクト「3万年前の航海、徹底再現プロジェクト」が始動した。

番組では、女優の宮崎美子をナビゲーターに迎え、このプロジェクトの様子を公開。宮崎自身も、今年9月に約2万3千年前のものとみられる釣り針が発掘された沖縄の洞窟に赴き、古代人の暮らしに思いをはせる。そして、与那国島では島の漕ぎ手たちと交流。その熱い思いと今も続いているプロジェクトを実感しながら、この“冒険ドキュメンタリー”を伝える。

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