『模倣犯』第2夜あらすじ 追いつめられる滋子…“真犯人X”の正体とは

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中谷美紀が主演を務める、宮部みゆきの大ベストセラー小説を初テレビドラマ化した『模倣犯』の後編が、テレビ東京系列にて9月22日(木・祝)の21時から23時24分にかけて放送される。

本作には中谷のほか、坂口健太郎、満島真之介、山本裕典清水富美加ら豪華キャストが集結し、14 年ぶりに映像化。“劇場型犯罪”を徹底的に描いた現代ミステリーの金字塔とも言われており、未曽有の連続誘拐殺人事件をめぐり、被害者家族、加害者家族、警察、マスコミ、そして犯人等々、多くの視点から重層的に見つめた、今なおミステリーファンを魅了し続ける名作となっている。

21日に放送された第1夜では、東京・台東区の公園で女性の右腕と鞄が発見され、鞄は3カ月前から行方不明の古川鞠子(松本穂香)のものと判明。犯人は人工音声を使って、鞠子の祖父・有馬義男(橋爪功)ら被害者家族やマスコミを翻弄し続けた。事件を取材するルポライターの前畑滋子(中谷)は、次々に起こる愉快犯的殺人に怒りを募らせていく。

そんな中、群馬の山中で車の転落事故が発生。車中には、運転していた栗橋浩美(山本)と高井和明(満島)の遺体があった。さらにトランクからは後ろ手に拘束された死体が発見される。それは犯人が拉致を表明していた男性だった。しかも浩美の部屋からは右腕のない女性の遺体や、犠牲者と思われる多数の女性の写真が見つかる。警察は、浩美と和明の2人を一連の誘拐殺人事件の犯人と断定したのだった。

第2夜では、滋子は雑誌『サブリナ』の連載が好評で、すっかり売れっ子になっていた。しかし、警察発表通り事故死した2人を連続誘拐殺人の犯人として記事を書いてきたが、取材を進める中で迷いが出てくる。主犯の浩美はともかく、共犯とされる和明は残忍な犯人のイメージと程遠いのだ。和明は妹思いの温和な青年だった。そして、好調な仕事と裏腹に、滋子は罪の意識に苛まれていた。人工音声の電話を受けたときに思わず放った「女性ばかり狙って卑怯」という自身の言葉。それが、一連の事件で最後の犠牲者となった何の罪もない男性を死なせることになったのだった……。

そんな時、編集部に和明の妹・由美子(清水)の代理人から電話が入り、由美子が滋子に会いたがっていると言われる。代理人の網川浩一(坂口)は、犯人2人と小・中学校の同級生だったという。滋子と対面した由美子は、必死の面持ちで兄の無実を訴える。

そして、愛くるしい笑顔の網川に初めは好感を持った滋子だが、取材を進めるうちに浩美や和明とのいびつな関係が明らかになってくる。取材を申し込んだ滋子に、網川は明日発売という自身の著書を差し出す。それは、一連の誘拐殺人事件の主犯は生きており「真犯人は第3の人物・X」とするルポだった。

網川の本はたちまち評判を呼び、世論を味方につけていった。一方、滋子は男性を死に至らしめたことなどの不利な情報を次々にリークされ、世間のバッシングを一身に受けるように。自宅には非難の電話が絶え間なく鳴り響き、やがて被害は義父母の家にまで及んだ。心労から義父が倒れ、仕事に協力的だった夫の昭二(杉本哲太)との関係も危機に陥り、滋子は追い詰められていく。そんな滋子を、義男らが気丈に支え続ける。滋子は “真犯人X”の狂気の物語を終わらせようと決意を固めていく……。

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