山崎まさよし、濱田岳の歌声に太鼓判!6年ぶりにドラマ出演

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濱田岳主演で、テレビ東京系列にて2016年に放送される「六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス『望郷』」のオムニバスドラマの一本「雲の糸」の主題歌が、山崎まさよしの新曲「光源」に決定。さらに、本作で人気歌手役を務める濱田が、同曲を劇中歌として披露することも発表された。

原作となった同名小説は、瀬戸内海に浮かぶとある島で生まれ育った人々の、切なくも愛おしい人間模様が描かれた連作ミステリー短編集。今回、その中から「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の三編をドラマ化。「みかんの花」は広末涼子、「海の星」は伊藤淳史、「雲の糸」は濱田がそれぞれ主演を務める。

『望郷』を愛読していたという山崎は、「僕は瀬戸内の山口から出てきたので、『雲の糸』のシチュエーションがすごくオーバーラップしたんです。小説の中ほどせっぱつまった感じではなかったのですが、ただ、自分の経験と(濱田が)演じられた役柄が折り重なって、想いのまま感じたままを書きました」と、「光源」作成秘話を語った。

また、同曲を「空の果て」というタイトルで劇中に披露する濱田は、レコーディング後「(レコーディングスタジオの)ガラス越しに山崎さんが居ると思うと、やはり不慣れな場所でもありますし、スタジオで歌を歌うというのは初めてですし、カラオケとはノリが違うので、いろいろ考えてしまって緊張しちゃいましたね」と明かし、山崎は濱田の歌声について「うまいです! 声がすごく良いですね。マイクのノリがすごくいい」と絶賛していた。

さらに、濱田演じる黒崎ヒロタカの就職先の先輩役としてドラマにも出演する山崎。後に人気ミュージシャンとなる黒崎に音楽の楽しさを気付かせ、絶望の人生から生まれ変わるきっかけを作った、温もりのある役を演じる。

6年振りとなるドラマ出演に、山崎は「1時間にも満たないほどの電光石火のような撮影でしたから、何を感じる余裕もなく……という感じでした。僕はただ、ギターを“はい!”って渡すだけの役だったんです。あれで良かったのかどうかもわからずに終わりました」と感想を語り、濱田は「意地悪しないし、無茶なことを言わない、唯一の優しい人の登場で安心できたシーンでした。“貸してみな”ってギターを弾かれるシーンだけでも、イチ素人として“わ~”っていうワクワクした気持ちにさせてもらえました。素直に輝く演技ができたのは、山崎さんが出演して下さったおかげだと思います」と感謝を述べた。

また、本作で初共演となるお互いの印象について、山崎は「テレビや映画等で見ていましたし、何と言ってもCM でお茶の間の顔になっている人だし、“おお! 濱田岳だ!”っていう、それだけです」と明かし、濱田は「僕も全く一緒ですね。お芝居関係なく、ミュージシャンの方ってお会いすることないですし、ある種、別世界の人という感覚でした。テレビで見て耳で聞いて、実際に会える人ではないと思っていたので、どんな方なんだろうって緊張しました」とコメントした。

最後に、作品の見どころについて、山崎は「深く、そして人の気持ちに訴えかえるストーリーに仕上がっている、非常に見応えのあるドラマだと思っています。是非お楽しみください」と語り、濱田は「湊かなえさんの情緒あるストーリーに、山崎さんの歌が加わることで、その2つの要素だけでもほぼ間違いのない、贅沢な作品になったと思っています。これだけの恵まれた環境で作品が出来上がったというのは本当に素晴らしいことだと思っているので、できる限りの力を尽くしました。実は、こんな重厚な話に真面目に臨んだのが久々だったので(笑)、ちゃんと緊張した気がします。音楽もドラマも楽しんでいただければ嬉しいです」と視聴者にメッセージを送った。

【「雲の糸」あらすじ】白綱島出身の人気歌手・黒崎ヒロタカは、7年ぶりに帰ってきた故郷で海に落ち、意識不明に陥った。有名になったヒロタカにとって、故郷は知られたくない過去だった。赤ん坊の頃に母の律子が事件を起こし、辛い少年時代を送った場所だったからだ。同級生の強引な誘いで島に戻ったヒロタカは、盛大な拍手や歓声に迎えられながらも居心地の悪さを覚えていた。彼はなぜ海に落ちたのか……?

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