老舗洋食店の店主が犯人…立てこもり事件が起こった理由

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伊原剛志が主演を務める「金曜8時のドラマ『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』」(テレビ東京系列)の第3話が、8月5日に放送される。

原宏一の小説「ヤッさん」(双葉文庫)を映像化した本作。宿ナシ無一文でありながら食の天才で素性は謎に包まれている男・ヤッさん(伊原)が、東京に憧れIT企業に就職したものの、流れ流れて宿ナシになってしまった青年・タカオ(柄本佑)と共に“食”を冒涜するハイエナたちを成敗していく“痛快人情ドラマ”だ。築地市場や数々の名店を舞台に少しずつ明らかになるヤッさんの過去……そして、マドンナとの淡い恋(!?)や食に関するうんちくも見どころとなっている。

第3話で、ヤッさんは弟子のタカオと走って移動していた最中、街頭ビジョンの臨時ニュースを見て思わず立ち止まる。人形町の洋食店「東雲軒」店主・中尾(宮川一朗太)が、系列店の「SHINONOME」の従業員・刈谷(東根作寿英)を人質にし、店に立てこもっているというのだ。東雲軒のカキフライと言えば、洋食クニマツのビーフシチューと並び人形町の二大洋食店と言われる老舗だったが、数年前に外食グループ「シマショー」の営業だった刈谷から店舗拡大を持ちかけられ、客そっちのけでビジネス話に夢中になり、店の味も質も落ちていったという。中尾の美人妻・正江(紺野まひる)に助けを求められたヤッさんは、ひと肌脱ぐことを決意。タカオとともに調理服に着替え、東雲軒のシェフのふりをして籠城先に潜入することに。

ヤッさんに追い詰められた中尾の口から語られた動機は、料理人の想いを踏みにじる悪徳外食グループへの怨みだった……。同情するタカオをよそに、ヤッさんは中尾を一喝し、とんでもないことを提案する。

一方、テレビで事件の様子を見ていた橋田(里見浩太朗)は、古びたビルの一室にある「食界ジャーナル」の出版社に赴き、15年前のある出来事でヤッさんに大きな借りのある人物から今回の騒動の原因を聞き出していた。

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