ハーフタレントJOY、生命を落とす危険も…風邪と勘違いした「肺結核」の恐怖

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ハーフタレントブームの先駆けとして、各局のバラエティ番組に引っ張りだこだったJOYが、6月9日(木)に放送された『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける(秘)料亭~』(テレビ東京系列、毎週木曜24:12~)に出演。大ブレイクの兆しを見せていた2010年に発症した肺結核による、過酷な闘病生活について明かした。

JOYが肺結核を発症したのは2010年。当時はバラエティ番組などに多数出演し始め、タレントとしては大事な時期だった。最初は風邪だと思い、病院へ。すると、医者からも「風邪ですね」と診断された。しかし、処方された薬を飲んでいたが全然良くならず、症状は悪化する一方。半年以上咳が続く中、何軒も病院に通ったが全く改善しなかった。どんどん熱が上がり 震え、寒気、吐き気に悩まされ、時には血を吐くこともあったとか。JOYいわく「最後のほうはずっとインフルエンザの酷い状態が続いている感じだった」という。

そして、「これは死ぬな」と思った、というほど体の調子が悪くなった時に診てもらった病院で、ようやくレントゲンと痰の検査を。その時に肺結核の診断を受け、隔離病棟に即入院。あと少し遅かったら死亡する可能性もあったという。仕事の都合上、昼間病院に行けなかったため、毎回違う夜間や救急病院に駆け込んでいたことが災いして、発見が遅れてしまったのだ。

JOYが侵された「肺結核」は、結核菌という細菌が原因となり発症する病気。結核にかかっている人がくしゃみや咳などをして空気中に撒き散らした“結核菌”を吸い込むケースが多い。とは言え、吸い込んだから必ず感染するというわけではなく、約30%が感染。その内、肺結核の症状が出るのは3人ぐらい。100人吸い込んだら3人ぐらいが発症するイメージだという。

戦前は日本人の死因第1位の病気。その後、どんどん患者が減っていたが、20年ほど前から少しずつ増加傾向にあり、今では年間2万人ほどが発症している。その中で、約2000人が死亡。昨年末から今年にかけて、渋谷警察署の署員や関係者が集団感染したニュースは記憶に新しい。

入院したJOYは、ひたすら薬を飲むだけの治療に専念。しかし、菌と薬が体の中で闘うため、毎日熱が40℃を超えていて「入院してからのほうがつらかった。廊下を挟んで6~7mぐらいのところにあるシャワールームへ行くのに5分かかったりして。シャワーを浴びた後は、部屋に帰る元気もなかったです」と、過酷な闘病生活を振り返った。

2011年の3月に入院したJOYは3ヵ月後の6月に退院。投薬治療を継続していたが体調は思わしくない状態で、高熱が続く毎日。そんな中でテレビの収録に臨んでいたため「結果を出せずに仕事が減る一方。一発でいなくなる人も多い世界なので、自分もそのコースに入るのかなと不安でいっぱいでした」と、苦しい胸の内を語った。その後、半年にわたる投薬治療を終えて、現在は完治。再び元気に活動している。

この日は他に、TKOの木本武宏が急性好酸球性肺炎の恐怖を。さらにIKKOがパニック障害、女優の洞口依子が子宮頸がんと闘った日々を赤裸々に語った。

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