野間文芸賞作家、受賞時の複雑な心境を告白

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小説家の中村文則と中村航が、6月3日(金)放送の『ご本、出しときますね?』(BSジャパン、毎週金曜23:30~)にゲスト出演。野間文芸新人賞を受賞した際のエピソード、自身に課しているルールなどを明かした。

同番組は、無類の本好き芸人であるオードリーの若林正恭が、毎週2人のゲスト作家を迎えて爆笑トークを繰り広げる“文筆系バラエティ”。今回のゲストは、野間文芸新人賞を同じタイミングで受賞した中村文則と中村航。当時、受賞は無理だと思っていた中村文則だが、候補に挙がっているので発表まで待機しなければならなかった。しかし、カメラに写っても良いようなきちんとした服を着ていると「あの人賞を取れると思っている」と思われると思い、「全く賞を取る気はない」という雰囲気を作るために普段着で待機していた。ところが存外に受賞が決まり、「この服で写真に写るのか……」と後悔していたところ、キメた服で中村航が現れ、「ヤラれた」と思ったという。

そのほか、自分に課しているルールについて語るコーナーでは、中村文則が「遊園地やキャンプに行かない」というルールと、複雑な自意識を告白。ジェットコースターのような、人を怖がらせるために作られたアトラクションに乗って実際に怖がった時は「だから何? そのために作ったんでしょ?」と思ってしまうという。さらに、SとMという性格分けをするならば典型的なSタイプで、かつとても気を遣う性格だという中村文則は、“怖がるものか”という思いと、“怖がらないとこれを作った人に悪いかな”という思いがないまぜになり、結果的にどういう顔をしてジェットコースターに乗ったら良いか分からなくなってしまうという。

また、番組の最後には、「自意識」がテーマのオススメの一冊を紹介する。

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